古くて新しい社会問題-「押し紙」、メディアコントロールの道具に、過去に共産、公明、社会が15回の国会質問
一般的にはほとんど知られていないが、「押し紙」など新聞販売の諸問題が国会で大問題になった時期がある。1980年から1985年の6年間である。この時期に共産党、公明党、社会党が超党派で総計16回に渡って「押し紙」問題などを追及している。
国会図書館には、その時の議事録が残っている。現在は、2015年5月であるから、国会における新聞販売問題の追及が終わって、今年で30年の節目になる。最後の質問は、公明党の木内良明議員によるものだった。1985年4月20日のことである。しかし、「押し紙」問題は、現在も解決していない。
ようやく一部の新聞社が、「押し紙」整理に動きはじめた段階である。
読売の宮本友丘副社長のように、読売は「押し紙」をしたことは一度もないと、法廷で公言した新聞人もいるが、大半の新聞社は、「押し紙」問題をかかえている。販売店によっては、搬入する新聞の50%が「押し紙」になっている例もある。