1. 小沢一郎検審の偽装捜査報告書のネット流出事件から3年、小沢裁判の評価には真相解明が不可欠

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2015年05月12日 (火曜日)

小沢一郎検審の偽装捜査報告書のネット流出事件から3年、小沢裁判の評価には真相解明が不可欠

 偽装捜査報告書のネット流出事件とはなにか?
この事件は、Media Kokusyoでも小沢一郎検審問題との関連で、たびたび取り上げてきた。紙メディアも事件の当初は報道している。

記事の大きさは、社によって異なるが、新聞の場合、少なくとも読売、朝日、毎日、産経は報じている。特に産経は、偽装報告書がネット上で公開された後の2012年5月5日に第1面で大きく取り上げた。

産経の報道によると、小沢検審へ送られ、その後、外部へ流出し、ネット上で公開された偽装の捜査報告書は、「何者かが意図的に流出させた可能性がある」という。

■5月5日付け産経新聞の記事

捜査報告書の流出ルートは、窃盗などのケースは別として、原則的には、検察側から流出したか、小沢弁護団側から流出したかの2ルートしかない。

2012年5月18日付け毎日新聞によると、「小川敏夫法相は18日の閣議後の記者会見で、『調査の結果、検察庁から流出したものではなかった』と明らかにした」という。

小川法相のコメントが真実とすれば、小沢弁護団側を調査する必要があるが、これまでどのような調査が行われたのだろうか。真相を解明するための最大限の努力は行われていない。これ自体が異常だ。新聞ジャーナリズムも調査対象からも外れている。

改めて言うまでもなく、真相解明が必要なのは、小沢氏の無罪判決の中身が、偽装報告書の流出により生じた検察批判の世論に、若干は影響された可能性も完全には否定し切れないからだ。だれが偽装報告書を流出させたかを解明しなければ、小沢一郎裁判の正しい評価もできない。

事件から3年、いま再検証が求められている。