1. 5人の元支援者に対する三宅雪子氏の「刑事告訴」は真っ赤な嘘、弁護士が高輪署で刑事に確認、日本の政治家の劣化を象徴

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2019年08月22日 (木曜日)

5人の元支援者に対する三宅雪子氏の「刑事告訴」は真っ赤な嘘、弁護士が高輪署で刑事に確認、日本の政治家の劣化を象徴

三宅雪子氏による嘘の刑事告訴が明らかになった。2年以上もの間、ツイッター上で話題になってきた不可解な事件に決着が着いた。

◆事件の発端
2017年5月10日、元衆議院議員の三宅雪子氏が、ツイッターで7人の元支援者を刑事告訴したことを公表した。「本日、以下のアカウントに対して名誉毀損で告訴状を提出致しました」で、はじまるこのツイッターは、次に披告訴人にされた5人のアカウントを公開している。そして、「ほか2名 私の名前を出してのツィート 家族、知人 仕事先への接触を強くお断りします」と結んでいる。(上写真参照)

このツィートに続いて、三宅氏の支援者が口汚く5人を罵るようになる。

5人の中には、電話に出られなくなった人もいる。警察からの電話ではないかという恐怖が頭をよぎるからだ。体調を崩した人もいる。

ところが警察からの連絡はない。刑事告発された場合、受理されれば、遅くても1年ぐらいで起訴か不起訴の判断が下されるが、5人に対して警察からは何の連絡もない。

「刑事告訴」から1年が過ぎたころ、わたしはこの事件を知った。刑事告訴したというのはウソだったのではないかという噂が流れはじめたころである。そこで警視庁に情報公開するなどして、調査したところ、告訴は行われていないことがほぼ確定した。しかし、刑事の口から説明がないので、断定はできなかった。そのまま時間が過ぎていたのだ。

が、その後も三宅氏は依然として、告訴状は受理されていると説明した。

◆高輪署で弁護士が事実を確認
今年になって5人は新たな行動にでた。塩川泰子弁護士を伴って高輪署へ足を運び、本当に三宅氏が告訴状を提出していたかどうかを確認するために刑事と面談したのだ。その結果、告訴状は提出されていなかったことが刑事の口から明かされたのである。


この事実を受けて、5人は8月21日、ツイッターで「すべて嘘だった」と題する声明を発表した。その一部を引用してみよう。

刑事さんからは 「三宅雪子元議員からの刑事告訴の事実はない」   という、驚くべき事実を知ることができました。冒頭のツイート以外にも三宅雪子氏(卑劣な行為が明らかになったので「元国会議員」の呼称は以後使いません)は「(私たちの)刑事告訴を行った」、「落合洋司弁護士が代理人で告訴状は受理された」、「現在捜査中」などと Twitter 、 ツイキャスで、数多く告知してきましたが、それらはすべてが虚偽であったことになります。ちなみに 三宅雪子氏本人、ならびに落合洋司弁護士以外の弁護士を伴っての「告訴」もなかったと警察の方は明言されました。声明の全文

事件の発端から2年3カ月が過ぎていた。

 

◆嘘をついて、解決金としての慰謝料を請求

支援者が「被告人になりたくなければ、莫大な慰謝料を提示して・・(右上の写真を参照)」と述べており、どう喝の疑惑もある。単なる虚偽の告訴ではない。告訴したと嘘をついて、解決金としての慰謝料を請求しているのである。

 

◆5人が三宅氏を刑事告訴する高い可能性

5人は、三宅氏を刑事告訴することを検討しているという。三宅氏は過去にも刑事告訴され、2度にわたり起訴猶予の処分を受けている。今回の嘘の告訴で、5人に被害を与えているうえに、過去に2度の起訴猶予処分があるので、5人が三宅氏を刑事告訴した場合、起訴される可能性が高い。

日本の政治家の劣化を象徴する事件である。

 

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