1. 総務省における業務の著しい怠慢、職員は放送確認書が何かを知らないレベル、総務大臣はマネーロンダリング

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2017年05月01日 (月曜日)

総務省における業務の著しい怠慢、職員は放送確認書が何かを知らないレベル、総務大臣はマネーロンダリング

テレビなどの電波を管理している総務省が、「放送確認書」が何かを理解していないことが分かった。周知のように「放送確認書」とは、テレビでCMが放送された際に、放送の実施を証明するために発行される書類である。

これは手動で作成されるのではない。制作したCMに10桁コードを付番して、コンピューターシステムに入力しておくと、放送が完了した際にその10桁コードを印字した放送確認書が自動作成される。民放連はこの制度の運用を義務づけている。

テレビCMをコンピューター管理することで、CM間引きを防止するシステムである。放送業界では常識になっている。

ところが総務省にみずからが広告代理店に依頼して制作した政府広報CMの放送確認書の全部を公開するように請求したところ、「『テレビCMの放送確認書』がどのような文書か判然としないため、総務省が開示する行政文書を特定することができず、このままでは手続を進めることができません」と回答してきた。

次に示すのが、総務省からの通知である。

  黒薮様が開示を希望されている行政文書は、行政文書開示請求書によりますと、下記のとおりです。

「現在、総務省が保管しているテレビCMの放送確認書の全部」

 しかし、当該行政文書開示請求書の記述のみでは、「テレビCMの放送確認書」がどのような文章か判然としないため、総務省が開示する行政文書を特定することができず、このままでは手続を進めることができません。開示する行政文書を特定するために、「テレビCMの放送確認書」がどのような情報が記載された文書なのかを下欄に記入していただけますようお願いします。

  仮に上記の行政文書開示請求の記述のみで開示請求を維持されるということであれば、テレビCMに関する「放送確認書」という名称の文章のみについて、当省における保有状況を確認のうえ、開示決定等の手続を進めさせていただきます。

■行政文書開示請求書の補正について

◇放送確認書を廃棄

しかし、総務省は本当に放送確認書が何かを知らないのだろうか。実は、筆者は、ひと月ほど前にも総務省に対して、放送確認書の開示を求めたことがあるのだが、その時の対応は今回とは異なっていた。

開示を求めた理由は、総務省が国勢調査の政府広告(新聞による告知)の半分以上を掲載(契約では述べ25回の掲載予定が、12回に間引かれていた)していないなかった事が判明し、理由を尋ねたところ、政府CMに変更したからという回答が戻ってきたので、そのCMの放送確認書を点検したいと思ったからだ。

これに対して総務省は、書面で次のように回答してきた。

「放送確認書については、履行確認が終了し、処分しております。」

この文脈からすると、総務書は確認書が何かを把握しているのである。把握していながら、上記のような通知をしてきたのだ。

ちなみに筆者が今回、総務書に求めた情報公開請求の内容は次の通りである。

「現在、総務省が保管しているテレビCMの放送確認書の全部」

筆者の理解では、放送確認書などの行政文書の保存期間は5年である。そこで総務省が、実際には何年のあいだこの文書を保存しているのかを調べるめに情報公開を求めたのだ。

◇日本会議の構成員が総務大臣

余談になるが、総務省の高市早苗大臣は、国会でマネーロンダリングを指摘された。奈良地検はこの件で高市氏に対する刑事告発を受理している。しかし、依然として大臣の座にある。この人の経歴を調べてみると、日本会議のメンバーであることも判明した。総務大臣としては問題があるだろう。

【参考記事】本日、参議院総務委員会で高市早苗総務大臣の「還付金詐欺」疑惑を追及