1. 訴えた者勝ちで乱発される巨額訴訟 『日本の裁判』を問う、読売・亀田兄弟・SME

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2016年04月18日 (月曜日)

訴えた者勝ちで乱発される巨額訴訟 『日本の裁判』を問う、読売・亀田兄弟・SME

『紙の爆弾』(4月号)の記事をPDFで紹介しよう。タイトルは、「訴えた者勝ちで乱発される巨額訴訟 『日本の裁判』を問う」。執筆者は、メディア黒書の黒薮。このところ深刻な社会問題になっているスラップに関する記事である。

この記事で取り上げた裁判は次の通りである。

作曲家・穂口雄右氏に対して2億円3000万円を請求したミュージックゲート裁判。原告は、レコード会社など31社。被告・穂口氏の和解勝訴。

読売新聞社がわたしに対して提起した3件の裁判。請求額の総計は約8000万円。それに対する損害賠償裁判。

・著作権裁判:黒薮の完全勝訴(スラップの可能性が高い)
・名誉毀損裁判1:地裁・高裁は黒薮の勝訴。最高裁で読売が逆転勝訴。
・名誉毀損裁判2:読売の完全勝訴
・損害賠償裁判:黒薮の敗訴

「池澤VS天野」裁判
・係争中

亀田裁判
ボクシングの亀田興毅・和毅兄弟がフリーランスライターの片岡亮氏に2000万円を請求した裁判。亀田の勝訴。

スラップが多発する背景に、司法制度改革の失敗がある。弁護士活動の規制緩和が、訴訟ビジネスの台頭を招き、「人権派」を売り物にして、訴訟を勧める弁護士が増えているようだ。「営業」は禁止されているはずなのだが。

■「訴えた者勝ちで乱発される巨額訴訟 『日本の裁判』を問う」PDF

残念ながらスラップに対抗する方法は、反撃する以外にない。提訴されたことを逆手に取って、裁判の内容をインターネットなどで細部までおおやけにして、判決後も5年、10年と長期にわたる検証を続けることである。

被告にされた者が勝訴した場合は、損害賠償の訴訟を提起することが不可欠だ。