豊洲市場はなぜ危険なのか? 遺伝子毒性のあるベンゼンが基準値の100倍、工事を請け負ったゼネコン15社から自民党へ1億1300万円の政治献金
豊洲移転にどのようなリスクがあるのか、「臨海部開発問題を考える都民連絡会」の矢野政昭氏が語った。豊洲も築地も、土壌が汚染されているが、汚染レベルには極めて大きな差がある。
豊洲ではベンゼンが環境基準の100倍、シアンが13倍、ヒ素が3.4倍という高レベルの汚染が確認されている。これに対して築地の汚染は、鉛が4.3倍、水銀1.8倍など汚染レベルが低い。
ベンゼンには中枢神経系を麻酔させる作用や遺伝子毒性がある。
しかも、環境基準を守れば安全というわけではない。化学物質のリスク評価は、常に変化しているからだ。豊洲で働く人々に重大な人体影響が出るリスクがある。
現在、専門家会議は対策として、次の3点を検討している。
①地下の空洞をコンクリートでおおう。
②特殊なシートでおおう。
③換気扇をたくさんつける。
①と②について言えば、コンクリートもシートも劣化する。③については、電気代がばかにならない。
こうした情況を考慮すると、市場会計で年間で100億から150億の赤字が見込まれている。
ちなみに豊洲市場の工事を請け負ったゼネコン15社から自民党へ約1億1300万円の政治献金が行われていたことも判明している。
【参考記事】日本人の3%~5・7%が電磁波過敏症、早稲田大学応用脳科学研究所「生活環境と健康研究会」が公表