1. 黒薮のツイッターをロック、三宅氏の起訴猶予事件でツイッターが使われた事実、ツイッター社はどう考えるのか?

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2018年07月18日 (水曜日)

黒薮のツイッターをロック、三宅氏の起訴猶予事件でツイッターが使われた事実、ツイッター社はどう考えるのか?

筆者のツイッター(https://twitter.com/kuroyabu?lang=ja)が一時的にロックされた。現在は、回復しているが、対象となったツィートは、昨日のメディア黒書の記事、「三宅雪子・元衆議院議員のツィキャスでの言動について、事実とは著しく異なる情報をふりまく、訂正放送を要求」を紹介したものだった。他にも1ツィートが削除の対象になった。日本の政治家と海外の政治家の質がいかに異なるかを述べたものだ。

ロックされた原因は、記事の中に、三宅雪子氏のツィキャスをリンクした事と、三宅氏の写真を使ったことのようだ。現在、ツィキャスのリンクを解除して、写真も変更した。そして言論妨害を象徴する黒の画像に差し替えた。

ツィキャスのリンクと写真使用は、ツイッターのルールと著作権法に違反しているというのが、ツイッター社にロックを申し立てた人の主張のようだ。

◇ジャーナリズム目的の使用

しかし、著作権法の41条では、ジャーナリズム目的の使用は認められている。

【41条】(時事の事件の報道のための利用)
第四十一条 写真、映画、放送その他の方法によつて時事の事件を報道する場合には、当該事件を構成し、又は当該事件の過程において見られ、若しくは聞かれる著作物は、報道の目的上正当な範囲内において、複製し、及び当該事件の報道に伴つて利用することができる。

三宅雪子という元国会議員で、今は憲法国民投票の公正な実施を目指す運動の先頭に立っている公人の人間性を知るために、削除したツィキャスは格好の材料だった。それゆえに筆者は、ジャーナリズム目的で使ったのである。

とはいえ、三宅氏は毎日のようにツィキャスをやっているので、読者は、自分の眼で、彼女の人間性を確認することができる。どのように評価しようが、それは個人の自由だ。

このツィキャスでは、わたしの取材方法について、事実とは著しく異なることが語られている。まさか酒を飲みながらの暴言とまでは思わないが、あまりにも事実が異なっている。筆者が取材せずに、記事を書こうとしているような印象を読者に与えているのだ。しかも、そのやりとりが口答で行われたような物言いだ。

が、実際にはツイッターのDMだけのやり取りである。当然、DMのやり取りは全部記録として残っている。その中で、三宅氏は筆者の取材を断っているうえに、落合弁護士への取り次をも断っている。筆者は、落合弁護士に電話連絡して、伝言を残したが、折り返しの電話連絡はなかった。

そこで筆者は、15日に公開質問状を送付したのである。昨日のメディア黒書で引用したものだが、再度、引用しておこう。

三宅様

 たびたびすみません。三宅さんの本日のツイッターを見ました。誤解があるので、お伝えしておきます。記事は「紙の爆弾」の次号に掲載されます。従って、わたしとしては、取材を希望しています。少なくとも次の3点についてだけでも、教えていただけないでしょうか。

①5人を刑事告訴したのは事実か。

②本当に告訴したのであれば、どこの警察署、あるいは地検なのか。

③何を根拠とした告訴なのか?

質問状は、公開を前提にしております。

◇日本の政治家の資質

筆者のツイッターがロックされたもうひとつの原因も、別のツィートにリンクしていた同じツィキャスである。このツィートの投稿内容は、日本の政治家と海外の政治家の質的な違いを述べたものである。

日本の政治家(とはいえ現在は落選中)の例として、三宅氏のツィキャスを紹介した。あまりにも嘘が多かったからだ。これもジャーナリズムとしての使用である。

海外の例としては、1973年に軍事クーデターで亡くなったチリのアジェンデ大統領の最後の1日を証言で構成した動画を使った。多くの人々に見ていただきたい記録だ。政治家とは何かが極めてよく分かる。冒頭の動画(13:45~)

◇2度の起訴猶予処分

なお、昨日の記事で、三宅氏が少なくとも過去に2度、刑事事件で告訴され、起訴猶予になった旨を記したが、これは紛れもない事実である。内容については、現時点では言及しないが、それを示す公文書を確認しているので、間違いない。

ちなみに起訴猶予とは、犯罪は成立するけれども、起訴しない処分のことである。刑罰の執行が猶予される場合があるように、起訴も猶予されることがあるのだ。

起訴猶予は、三宅氏が今後、選挙に出馬する際には公開すべき重要な事実である。起訴猶予だからダメ人間というのではなく、問題は、事件の具体的な中味である。

実は三宅氏が起訴猶予となった刑事事件では、ツイッターが利用されていたのだ。この事実をツイッター社はどう考えるのか、取材してみたい。

また、三宅氏は憲法改正国民投票を進める運動を担っているが、これに関しても、起訴猶予処分が運動へ与える影響を懸念する。公人であるから、起訴猶予処分を受けたことを自ら公表にした上で、運動すべきだというのが、筆者の考えだ。共産党、立憲民主党、社民党、自由党はこうした事実を知っているのだろうか。

筆者は、ツイッターは情報発信の道具として利用価値が高いと思う。しかし、使い方には注意すべきだろう。感情をそのまま文字にするから、雑談のレベルになる投稿が多いのだ。

しかも、品性のない投稿をしている人々の多くが、中高年の世代なのだ。これは深刻な社会病理にほかならない。

 

【写真】左:安倍晋三  右:サルバドール・アジェンデ