三宅雪子・元衆議院議員のツィキャスでの言動について、事実とは著しく異なる情報をふりまく、訂正放送を要求
三宅雪子という元衆議院議員をご存じだろうか。彼女のツイッターによると、次のような経歴である。
反原発・富の再分配・福祉の充実・困窮者救済 ・食の安保・表現規制反対・国民投票に備える!穏健派リベラル。デマ&パクツイ研究家 非正式引用(スクショ)お断り。ネット無料相談中。■出典
◇事件の概要
筆者が取材している三宅氏関連の事件の概要を説明しておこう。
①2017年5月10日、午後5時59分、三宅氏は次のような「告知」をインターネット上のツィッターに投稿した。
「本日、以下のアカウントに対して名誉毀損で告訴状を提出致しました。@gachktmama0113,@torch2012,nanachan77,@makimakiia,@him_beereほか二名 私の名前を出してのツイート、家族知人、仕事先への接触を固くお断りします」
「告訴状」とあるから、刑事事件である。名誉毀損の刑事事件で5人を告訴したのである。告訴先は記されていないが、警察か検察である。
②これら5人は、かつては三宅氏の熱心な支援者だった。ツィッターなどネット上で、三宅氏と「議論」していた。
③5人は、捜査機関から呼びだされることを覚悟して、不安な日々を送っていた。籠池夫妻が長期拘留されていた時期とも重なり、豚箱に入った自分を想像して精神的な苦痛を強いられ、体調を崩す人も出た。
④しかし、告訴からまもなく15カ月になる現在も、捜査機関からの5人に対する出頭要請はない。どの捜査機関がこの事件を扱っているのかも分からない。
⑤筆者は、第3者を介してこの事件を知り、取材をはじめた。当然、三宅氏も取材の対象になる。そこで最初にツイッターのDMを使って三宅氏に接触した。
⑥これに対して三宅氏は、7月11日の深夜にみずからが主宰するツィキャスで、わたしの取材申込みの件に言及した。
⑦そのツィキャスの内容と事実が大きく異なっている。
⑧また、この件に関して、三宅氏は事実とは異なる内容のツィートを繰り返している。
⑨三宅氏は、数日にわたり自分のツィッターのタイトルを「三宅雪子(黒薮哲哉氏の掲載ありきのやり方に抗議します)に変更して、あたかも筆者が取材せずに記事を書こうとしているかのような印象を拡散した。
⑩さらに別のツィッターでは、「『こわいものしらず』黒薮哲哉氏の掲載ありきの取材に抗議します」というタイトルを付し、事実とは異なる情報を拡散している。次のツィッターである。
■「こわいものしらず」黒薮哲哉氏の掲載ありきの取材に抗議します」
⑪三宅氏のフォロアーは、約5万8000人。これを拡散すると少なくとも、15万人から、20万人の読者に、筆者が取材しないライターであるような印象を与えている可能性がある。
◇何が事実と異なるのか?
三宅氏のツィキャス上での発言と事実はどう異なるのか、何点か例を上げてみたい。
①筆者は三宅氏とは面識がなく、最初の手段として、ツィターのDMを使った。その中で、対面取材も申し入れている。DMだけで取材しようとしたわけではない。
②これに対して、三宅氏は、落合洋司弁護士と同伴でもいいかと、尋ねてきた。結構だと答えると、落合弁護士とは連絡がつかない、と逃げの姿勢に入った。
そこで筆者は、自分の携帯電話の番号を教え、落合弁護士に知らせるようにお願いした。三宅氏は、これを拒否した。
③そこで筆者は、11日に落合弁護士に電話した。留守だったので、要件を伝えた。内容は、取材に応じていただきたいこと、落合氏が三宅氏の代理人でないのであればこの伝言は無視してもらってもかまわないことの2点。落合弁護士からは、連絡がなかった。
④三宅氏は、MDでの取材は認めないとの事だったので、三宅事務所宛に次のようなメールを送付した。
黒薮哲哉です。
取材の件です。三宅さんは、DMメールでの回答は認めないという立場のようなので、普通のメールで再度
質問させていただきます。
【質問】5人の元支援者を刑事告訴された件につきお尋ねします。
告訴の原因は何でしょうか。どのような内容なのでしょうか?
このメールは、念のために同日に再送している。
⑤さらに、15日には、公開質問状を三宅事務所宛に送付している。
三宅様
たびたびすみません。三宅さんの本日のツイッターを見ました。誤解があるので、お伝えしておきます。記事は「紙の爆弾」の次号に掲載されます。従って、わたしとしては、取材を希望しています。少なくとも次の3点についてだけでも、教えていただけないでしょうか。
①5人を刑事告訴したのは事実か。
②本当に告訴したのであれば、どこの警察署、あるいは地検なのか。
③何を根拠とした告訴なのか?
質問状は、公開を前提にしております。
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⑥こうした取材の手続を踏んでも、三宅氏は、ツイッター上で、わたしの取材に関して、事実とは異なるツィートを続けた。たとえば15日には、次のような投稿をしている。
自分で取材を拒否していながら、「取材しろ」と言っているのだ。
◇せめて告訴先の捜査機関だけでも分かれば・・・
取材せずに記事を書いているという誤った情報が拡散されると、今後、取材活動そのものが出来なくなる。ライターにとっては致命傷である。その意味で、今後、三宅氏には、訂正放送と訂正ツィート、それに謝罪を要求することになる。
なお、事件そのものは調査中なので、現時点では言及しない。内部告発も次々と寄せられ、その中には、三宅氏が過去に少なくとも2度、刑事事件で起訴猶予の処分を受けているとの情報がある。これに関しては事実の確認が取れた。
起訴猶予処分とは、罪は認定するが、起訴しないという処置である。
メディア黒書は、裏付けが取れないことは報じない。
刑事告発された5人のかたの心痛は、頂点に達しているようだ。通常、告訴人は、事件が重大なものであれば、記者会見を開いて告訴内容を公開するものだが、この事件では告訴人は、取材を拒否している。守秘義務があるのは、捜査機関であって、当事者ではない。
せめて告訴先の捜査機関だけでも分かれば、5人の方は、自分でそこへ問い合わせ、弁護士を介して進捗を知ることができるのだが、その手段も断たれているのだ。
かりに刑事告訴がまっかな嘘であれば、三宅氏は恫喝事件を起こしたことになる。国会への復帰は難しくなるだろう。日本の政治家のレベルを知るためにツィキャスの一部ではなく、全部を見てほしい。
■問題のツィキャス
※リンクしていたツィッターがロックされたので、暫定的に削除しました。
【写真】ツィキャス中の三宅雪子氏