1. 15日に、「司法改革を実現する国民会議」の共同代表・八木啓代氏が起こした名誉毀損裁判の本人尋問、かりに客観報道しなければ名誉毀損になるのか?

「森裕子VS志岐武彦」の裁判に関連する記事

2016年03月14日 (月曜日)

15日に、「司法改革を実現する国民会議」の共同代表・八木啓代氏が起こした名誉毀損裁判の本人尋問、かりに客観報道しなければ名誉毀損になるのか?

歌手で作家、「司法改革を実現する国民会議」の共同代表を務める八木啓代氏が、黒薮がサクラフィナンシャル・ニュースに書いた記事などを理由に、起こした本人訴訟の尋問が、15日(火)の14時から行われる。スケジュールは次の通り。

■3月15日 14:00~16:00

■東京地裁  624号法廷

■尋問の順番:八木(原告)、黒薮(被告)、志岐(被告)

八木氏が問題にしているのは、黒薮が書いた次の記事。

http://www.sakurafinancialnews.com/news/9999/20150312_2

 

請求は200万円。
八木氏の主張のひとつは、この記事が互いに対立している八木氏と志岐氏のそれぞれの主張を公平に報じたものではなく、志岐氏に肩入れした客観性の乏しい記事なので、名誉毀損にあたるというもの。おそらく前例のない訴因だが、訴権が保証されているうえ、八木氏には代理人弁護士がついていないので、裁判になった事情があるようだ。

 

志岐氏が被告にされた理由のひとつは、この記事をツイッターで拡散したことである。

尋問の詳細については、尋問調書が整った段階で公開したい。

なお、志岐氏が八木氏を提訴した前訴は、志岐氏が勝訴している。八木氏による名誉毀損が認定された。八木氏は控訴したが、1回の口頭弁論で結審しており、志岐氏が勝訴する可能性が高い。

参考記事:八木啓代氏に10万円の賠償命令、志岐氏の主張の一部を認め、八木氏の抗弁(反論)はまったく認めず、「八木VS志岐」裁判

参考記事:【ツィッターによる名誉毀損の判例】歌手で作家・八木啓代氏のツィートを裁判所はどう判断したのか、裁判所作成の評価一覧を公開

このところ巨大企業によるスラップが問題になっているが、代理人弁護士がアドバイスする状況にない個人による本人訴訟も、その実態を検証する時がきている。