1. 【ツィッターによる名誉毀損の判例】歌手で作家・八木啓代氏のツィートを裁判所はどう判断したのか、裁判所作成の評価一覧を公開

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2015年12月16日 (水曜日)

【ツィッターによる名誉毀損の判例】歌手で作家・八木啓代氏のツィートを裁判所はどう判断したのか、裁判所作成の評価一覧を公開

市民運動家の志岐武彦氏が歌手で作家の八木啓代氏に対して起こした名誉毀損裁判が東京高裁へ舞台を移すことが確実になった。地裁で敗訴した八木氏が控訴したのを受けて、志岐氏も控訴を決めた。高裁での争点は、名誉毀損の認定をめぐる抗弁に加えて、八木氏が命じられた賠償額10万円の妥当性になりそうだ。

地裁判決のうち判決文の本文はすでに紹介したが、その後半、八木氏による具体的なツイートを裁判所がどう見たかを示す一覧を紹介しよう。判決文の記述部分も再掲載する。

■判決文の本文

■判決文のうちツイートを評価した部分(一覧表)

なお、この裁判に対抗して八木氏は、志岐氏に対して別訴を起こし、被告として志岐氏だけではなく、わたし(黒薮)も加えてきた。提訴後、八木氏は前訴と新案件を統合することを裁判所に希望したが、裁判所はわたしが前訴とはかかわりがない事情に配慮して、別々に審理を行うことにした。

この裁判については、結審の後、検証作業を開始する予定にしている。ただ、わたしを被告に加えたことが訴権の濫用にあたると考えていることだけは、現段階で付け加えておきたい。