2015年11月24日 (火曜日)
森裕子氏は参院選の出馬自粛を、みずからが起こした裁判の戦後処理と検証が先ではないか?
11月16日付けの森裕子氏のTWITTER。森氏は来年の参院選に「野党統一候補」として出馬する意欲を記している。市民グループから森氏に対して、野党統一候補になるように要請があったというのだ。
来夏参院選から一人区の新潟選挙区。
市民グループから森ゆうこに対し、野党統一候補になるようにとの要請が行われた。11月15日に生活県連拡大幹事会が開催され、森ゆうこ代表が「野党統一候補」立候補を目指す!
との方針が確認された。
文中にある「市民グループ」が具体的にどの団体を意味しているのかは不明だが、「市民グループ」と「森裕子」が同じ文脈に現れると、わたしは2013年10月の一事件を思い出す。森氏が一市民に対して500万円の金銭支払いと言論活動の一部禁止を求め、辣腕・小倉秀夫弁護士を代理人に立てて一市民を名誉毀損で提訴した件である。
一市民とは志岐武彦氏のことである。
元国会議員によるスラップの可能性を疑った日本ジャーナリスト会議のフリーランス部会は、訴えられた側の志岐氏から話を聞く場を設けた。
これら一連の経緯は志岐氏の近刊『最高裁の黒い闇』(鹿砦社)に詳しい。この本には、森氏が起こした裁判の背景に、日本の司法の闇をめぐる志岐氏と森氏の論争があったことが記されている。その議論は森氏による提訴によって、法廷に持ち込まれたわけだが、不思議なことに肝心の森氏は法廷に一度も出廷しなかった。従って、わたしには訴訟の提起が単なる嫌がらせ(スラップ)に映った。国会議員によるスラップと位置付けた。
裁判は志岐氏が勝訴した。その後、志岐氏は森氏を擁護していた歌手で作家の八木啓代氏を名誉毀損で提訴した。「森VS志岐」論争に関して、志岐氏を批判する多量のツイートを投稿し続けたのが訴因だった。たとえば次のようなツイートである。
『とにかく明らかなのは、志岐さんには、誰もかけていない電話が聞こえ、会ってもいないのに会った記憶が作られ、そこでは、志岐さんに都合の良い事実が暴露されるらしいことである。早急に病院に行かれた方がよろしいかと思う』
『ちなみに、どうせまともな人は信じないので改めて書く必要もないと思いますが、志岐氏が昨日付のブログに書いていることは、すべて妄想です。かなり症状が進んでいるなと思います。早い内に病院か教会に行かれる方がよいと思います。』
『とりあえず志岐氏に関しては、かけてもいない電話を受けたとか、存在しないメールを受け取ったとか、会ってもいないのに話を聞いたとか、そういう「症状」でいらっしゃるとしか申し上げようがありません。個人的には、すみやかに病院に行かれることをおすすめしたいです。』
『Masato Shiotsu - co2@co2masato統失じゃあないですか!RT @nobuyoyagi: とりあえず志岐氏に関しては、かけてもいない電話を受けたとか、存在しないメールを受け取ったとか、会ってもいないのに話を聞いたとか、そういう「症状」でいらっしゃるとしか申し上げようがありません。』
【注】:「統失」は、統合失調症の意味。
『病的な虚言癖」でなければそういうことになりますね RT @co2masato 統失じゃあないですか!RT @nobuyoyagi: とりあえず志岐氏に関しては、かけてもいない電話を受けたとか、存在しないメールを受け取ったとか、会ってもいないのに話を聞いたとか、そういう「症状」』
『山崎氏のブログ記事からだとそういう可能性もありますね。… いずれにしても医師の診断を受けるべきかと RT @co2masato 人格障害の可能性もありますね。』
◇まず、裁判の「戦後処理」を
これに対して八木氏も、志岐氏に対して本人訴訟(弁護士抜き)で名誉毀損裁判を起こした。ところが八木氏はどういうわけか被告として、わたしの名前も加えていたのだ。「サクラ・フィナンシャル・ニュース」の次の記事で名誉を毀損されたというのだった。
■【特報】「志岐武彦VS八木啓代」の名誉毀損裁判、背景に疑惑の小沢一郎検審をめぐる見解の違い
さらに八木氏は、メディア黒書の次の4本の記事についても、名誉毀損だという自論を展開している。
■「志岐武彦VS八木啓代」裁判の本人尋問、ツイッターによる名誉毀損は認められるのか? 8日の13:30分から東京地裁
■「志岐武彦VS八木啓代」裁判の口頭弁論、7月8日に尋問の予定、注目されるツイッターの表現に対する司法判断
■「志岐武彦VS八木啓代」裁判、争点外のもうひとつの着目点「ツイッター表現に見る精神障害に対する偏見の有無」
■森裕子裁判の「戦後処理」、勝者の志岐武彦氏が25日に歌手の八木啓代氏を提訴、Twitterで「虚言癖」「早い内に病院か教会に行かれる方がよいと思います」
(詳細については、裁判が終わってからメディア黒書か書籍で公表予定)
つまり森裕子氏が口火を切った訴訟による「司法の闇」をめぐる論争は、また終わっていないのである。不幸にも法廷で続いている。
と、すれば森氏は問題が解決するまで森氏は、参院選への出馬を控えるべきではないか。
わたしは森氏が出馬するのであれば、新潟県の各市民団体に「森VS志岐」裁判、「八木VS志岐」裁判、それに「八木VS志岐・黒薮」裁判に関する情報を提供するつもりだ。
同時に森氏に対しては、最高裁がらみの諸問題についての見解と公約を明らかにするように求めたい。