パソコンやスマホのブルーライトで失明早まる可能性、失明にいたる黄斑変性症の原因に、英国「サイエンティフィック・リポーツ」誌が報道
8月14日付けのテレグラフ紙(英国)が、「スマホのブルーライトで失明早まる可能性、研究」と題する記事を掲載している。これは英国の電子版科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された米国トレド大学の実験結果を紹介したものである。
それによると「ブルーライトによって、目の光受容細胞を死滅させる有害化学物質の発生が誘発され」て、「黄斑変性症の進行を早める可能性がある」という。黄斑変性症は、視野が徐々に狭くなって、最終的には失明に至る恐ろしい病気だ。同記事によると、「50歳以上の人々の約7人に1人には、この疾患のなんらかの兆候がみられるが、治療法はまだ見つかっていない」。■出典
ブルーライトは、可視光線と呼ばれる領域の電磁波である。パソコンやスマホのバックライトとして利用されているほか、LED照明器具にも使われている。光がブルーとはいえ、他の光との合成などにより白熱灯のように見えるものも普及している。
同じLED照明器具とはいえ、オレンジ色の照明器具については、現段階では危険視する研究結果はない。
ブルーライトの危険性が日本で報道されはじめたのは、ここ数年である。その人体影響が否定できなくなったからだ。報道することは産業界の権益と著しく対立するが、報道せざるを得なくなっているのである。
次のインタビューは、ブルーライトのリスクについて、理学博士の渡邉建氏にインタビューしたものである。2015年2月4日の記事だ。ブルーライトと睡眠障害の関係などについても言及している。
■①危険が指摘され始めたLED照明(ブルーライト)による人体影響、理学博士・渡邉建氏インタビュー
■②危険が指摘され始めたLED照明(ブルーライト)による人体影響、理学博士・渡邉建氏インタビュー