1. 三宅雪子氏による刑事告訴から1年半、捜査機関の動きが見えない、ついに「告訴は虚偽では」との声も

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2018年11月08日 (木曜日)

三宅雪子氏による刑事告訴から1年半、捜査機関の動きが見えない、ついに「告訴は虚偽では」との声も

2017年5月10日は、元衆議院議員の三宅雪子氏が、みずからが起こしたある刑事告訴をツイッターで「告知」した日である。それから1年半。その後の経過は報告されていない。筆者が7月に三宅氏を取材したさいには、捜査中とのことだった。

ちなみに三宅氏による告知は、次のようなものだった。

「本日、以下のアカウントに対して名誉毀損で告訴状を提出致しました。@gachktmama0113,@torch2012,@nanachan77,@makimakiia,@him_beereほか二名 私の名前を出してのツイート、家族知人、仕事先への接触を固くお断りします」

ツイッターによる言葉の応戦の中で、5人の言葉が三宅氏の逆鱗にふれたのか、刑事告訴というドラスチックな対抗手段に突っ走ったようだ。ツイッターの世界では、感情の露呈や罵とうがはびこっていて、「議論」に参加する側も、過激な言語が飛びかう世界という大前提で、言葉を発信しているので、殺人などを告知しない限り、警察や検察が告訴を受理する可能性はかなり低いが、三宅氏によると「捜査中」とのことだから、筆者も並々ならぬ興味を感じている。

言論の自由を抑制するための法整備が進む状況下で、5人が起訴され、牢獄に閉じこめられる可能性がまったくないわけではない。小窓からメシの配膳を受ける生活を強いられることになるかも知れない。こうした想像で5人の精神的苦痛は、すでに頂点に達しているのではないか。中には病気になった人もいると聞いている。

その一方で、そもそも三宅氏による刑事告訴は虚偽だったのではないかという推測も広がっている。その根拠は、告訴から1年半が過ぎて、捜査機関から当事者へのコンタクトがないからだ。筆者は、刑事告訴や刑事告発のさまざまなケースを取材したり、告発の当事者になった経験があるが、1年半にも渡って捜査機関が何の動きも示さない事件は1件もない。

三宅氏は、ツイッターで不特定多数の人々に刑事告訴を「告知」したわけだから、「中間報告」をすべきではないか。筆者に対して「捜査中」と話したわけだから、捜査状況の一部は知っていることになる。せめて告訴状を提出した捜査機関を明らかにすべきだろう。

仮に「告知」が嘘だったとすれば、逆に5人から刑事告訴されかねない立場に追い込まれる。告訴から2年になる来年の初夏あたりが忍耐の限度だろう。