【連載】新聞の偽装部数 偽装部数の存在を立証する毎日・堤野社員の捺印文書
毎日新聞社の偽装部数については、数々の裁判の中でその存在が明らかになっている。しかも、販売店側が和解勝訴した例もある。毎日新聞箕面販売所(大阪府)のケースを紹介しよう。
次に示すのは、2000年?2005年(各1月)の部数内訳である。
≪2000年≫
搬入部数:1800部
実配部数: 918部
≪2001年≫
搬入部数:1830部
実配部数: 966部
≪2002年≫
搬入部数:1800部
実配部数: 892部
≪2003年≫
搬入部数:1820部
実配部数: 815部
≪2004年≫
搬入部数:1510部
実配部数: 782部
≪2005年≫
搬入部数:1510部
実配部数: 733部
和解額は公表されていないが、裁判長の提案などから推察すると、毎日が支払った額は、1500万円前後ではないかと思われる。
◇毎日・堤野社員の捺印文書
毎日新聞・蛍池販売所と豊中販売所を経営していた高屋肇さんは、現役を引退した後、同社の偽装部数を内部告発すると同時に、「押し紙」裁判を起こした。裁判そのものは、双方とも賠償責任を負わないかたちで和解したが、裁判の中で、毎日が公称部数を偽っていたことを示す決定的な数字が暴露された。
次の数字に注目してほしい。
≪新聞代原価(搬入部数)≫
蛍池:2320部
豊中:1780部
≪発証額(読者に発行した購読料の領収書の数≫
蛍池:746部
豊中:500部
次に示す書面は、これらの数字に誤りがないことを示す証拠である。毎日新聞社の堤野社員が数字を確認したことを示す印鑑を押している。
このように毎日新聞社が公称部数を偽っている証拠は存在する。
なお、数字を偽る行為が当たり前になっている状況の下で、新聞社が公表する世論調査の数字が疑わしいことは言うまでもない。信用しない方がいい。