2013年02月08日 (金曜日)
十勝毎日新聞の販売店改廃事件、和解金1億1700万円で解決
北海道のローカル紙・十勝毎日新聞社(以下、勝毎)と4店の新聞販売店の間で起きた折込チラシの手数料をめぐる係争が引き金となった改廃事件が、昨年の12月28日、釧路地裁・帯広支部で和解解決した。既に強制改廃され札幌高裁で逆転勝訴していたもう1店も合わせて和解することとなり,和解金は5店の総額で約1億1700万円だった。
勝毎の子会社である勝毎サービスは、折込チラシを取り扱う代理店である。この勝毎サービスが受注した折込チラシは、従来は87・5%の手数料で、販売店が新聞に折り込み、配達していた。
ところが勝毎は、2011年4月1日から手数料を0%に引き下げる旨を通知した。販売店に対して無料で折込チラシを配布することを求めてきたのである。
これに対して販売店側は適正な手数料の仮払いを求める仮処分を申し立てた。その中で、手数料80%を提案。一方、勝毎は20%を主張した。
販売店側は20%の条件では、新聞を配達できない旨を十勝毎日新聞社に通知。その結果、勝毎が販売店4店を改廃した経緯があった。