1. 楽天の基地局設置をめぐるトラブル相談が急増

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2020年11月28日 (土曜日)

楽天の基地局設置をめぐるトラブル相談が急増

 

楽天による基地局設置をめぐって、「電磁波からいのちを守る全国ネット」への相談が急増している。この1週間だけで新規相談が3件あった。

通信基地局が一旦設置されると、基地局周辺に住む住民は、半永久的にマイクロ波に被曝することになる。マンションの最上階に基地局が設置された場合、天井を隔てた基地局直下の住民は、低周波の影響も受けることにもなりかねない。

将来的には、基地局の電磁波の影響が及ぶところでは、物件価値そのものが暴落するリスクもある。新規に住宅を購入した後に基地局が設置された場合は、「一生に1度の買い物が」台無しになる。

楽天をはじめとする電話会社は、総務省の電波防護指針(規制値)を守って操業するから健康被害は発生しないというスタンスを取っているが、総務省の規制値そのものが、電磁波の厳しい規制を望まない産業界の意向を受けて策定されているので、危険性が払拭できない。

次に示すのが電波防護指針の比較である。

日本:1000 μW/c㎡ (マイクロワット・パー・ 平方センチメートル)

カナダ:900 μW/c㎡

パリ:6・6 μW/c㎡

欧州評議会:0.1μW/c㎡、(勧告値)

なお、5Gで使われるミリ波についての安全性の研究はまだ途上の段階だが、これまでの電磁波研究の成果から察して、人体に影響がある可能性が極めて高い。多くの専門家が警鐘を鳴らしている。従って「予防原則」を重視し、基地局を設置させないことが肝心だ。電話会社に自己のビジネスを優先させてはいけない。

 

【参考記事】楽天モバイル基地局、マンション住戸の真上に新規設置で住民が反対…健康への影響を懸念(ビジネスジャーナル)

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