2020年07月24日 (金曜日)
電磁波からいのちを守る全国ネットが5G学習会、高まる電磁波問題への関心、全国から100名が参加
電磁波からいのちを守る全国ネットは、22日の午後7時から、電磁波問題の学習会をZoomを使って開催した。講師は、環境ジャーナリストの加藤やすこ氏。
加藤氏は、5Gで使われる電波や新技術の安全性がまだ立証されていないことや、現在の日本の電波防護指針が最新の研究成果を反映しない古いデータを基に作成されていることなど、電磁波問題の基本を説明した。海外の状況も紹介した。
質疑応答には60分を超える時間を割き、電磁波の安全性の問題から条例制定に関することまでさまざまな質問が寄せられた。
インターネットを使った学習会は、「全国ネット」としてはじめての試みである。地域の壁を越えた全国レベルの情報交換が実現した。参加者は約100名を超えた。5Gの基地局から発せられるマイクロ波(ミリ波)による人体影響が海外で問題になっていることから、日本でも電磁波問題への関心が高まっている。
電磁波は光を例外として、視覚できないので、見過ごされがちだが、化学物質による汚染と並んで今世紀最大の公害である。人体影響に関する研究が本格的に始まったのは1980年代で、スマホに使われるマイクロ波については、国際がん研究機構(IARC)が、2011年に「発がんの可能性がある」ことを認定した。
発がん以外にもさまざまな人体への影響を及ぼす。次に紹介するのは、沖縄県の西崎病院の新城哲治医師が行った疫学調査である。
【参考記事】東村山市の基地局問題、住民が楽天を撤退させる、電磁波学習会→署名集め→Kick out