1. 不都合な事実は無かったことに、何者かがウエブサイトから「押し紙」関連の記事を勝手に削除

「押し紙」の実態に関連する記事

2023年07月26日 (水曜日)

不都合な事実は無かったことに、何者かがウエブサイトから「押し紙」関連の記事を勝手に削除

ウエブサイトから「押し紙」に関する記事や写真を、何者かが勝手に削除する事件が相次いでいる。誰がどのような方法で、ネット上から「押し紙」についての情報を排除しているのかは不明だが、メディア黒書でも「押し紙」関連の記事閲覧ができなくなる事態が先月発生した。

「押し紙」問題は、この4月に大阪地裁が読売新聞の独禁法違反を一部認定するなど、解決の光が見えてきたが、その一方で何者かが激しく抵抗している。しかも、ターゲットになっているのは、メディア黒書だけではない。あらゆる「押し紙」情報を排除して、新聞社の「押し紙」政策がなかったことにする動きが加速している。

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Nさんは、今年4月にアメブロに、「押し紙」に関する記事を掲載した。ある宗教団体の機関紙の残紙を、販売会社が「押し紙」と一緒に廃棄している事実を写真を添えて紹介していた。掲載時には、わたしに対しても記事掲載の通知があった。次のURLである。

https://ameblo.jp/ubqubq/entry-12236916238.html

ところがこの記事が何者かによって削除されたとNさんから連絡があった。実際、上のURLにアクセスしても記事は表示されない。

記事が掲載された当初から、わたしは事件に関心があったので、Nさんに色々と問い合わせた。その時のショートメールが残っている。次のようなやり取りである。

黒薮:捨てている店の店名は分かるでしょうか? 面白い話です。

N: ●●新聞販売株式会社 ●●支店(●●市●●区●●町)

N:(写真は)私がとりまっした。中から出てきて怒鳴られましたので違法駐車の証拠を撮影しているといいました。●●●●さんの顔が写っています。

Nさんによると、この記事の他にも削除された「押し紙」関連の記事が何本かあるという。記事を削除した手口について確証的な事は言えないが、ブログを運営している会社が外圧を受けて言論妨害に加担したか、サイバー攻撃の可能性が高い。

メディアに対する外圧は、このところ激しくなっており、先日は、『週刊金曜日』がColaboの仁藤夢乃代表から抗議を受け、『人権と利権』(鹿砦社)に「差別本」のレッテルを貼る事件も起きている。

言論表現の自由は危機的な状況に陥っている。御用メディアが他のジャーナリズムのメディアを弾圧する現象も当たり前になっている。