1. 倉敷市における朝日新聞のABC部数、もともとデタラメだった可能性、新聞購読契約書の大量偽造事件②

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2022年05月13日 (金曜日)

倉敷市における朝日新聞のABC部数、もともとデタラメだった可能性、新聞購読契約書の大量偽造事件②

契約書を偽造して発行部数を水増し、それをABC部数として公表していた事件の続報である。初出は次の記事である。

朝日新聞倉敷販売(株)の偽造契約書事件、新聞セールス団に「押し紙」か?ABC部数のかさ上げの新手口①

裁判はセールス団の敗訴で、損害賠償は認められなかったが、わたしが着目したのは、むしろABC部数を水増しする手口である。朝日新聞倉敷販売(株)に非があるにせよ、セールス団に非があるにせよ、ABC部数が大幅に水増しされていた事実は重大だ。

わたしは内部資料の裏付けを取るために、倉敷販売が担当していた倉敷市における朝日新聞のABC部数の変化を検証した。期間は約10年。2011年10月から2021年10月である。次の表は、その詳細だ。

 

2011月10月のABC部数は2万4795部だったが、約10年後の2021年10月には1万1部にまで落ち込んでいる。大幅な減部数だ。しかも、部数の変遷が不自然だ。

たとえば2013年10月からの半年で、3200部も減っている。

2021年4月からの半年で、約3500部減っている。

元々のABC部数がデタラメだった可能性がある。少なくとも実配部数と公称部数に著しい乖離があったことは疑いない。(続)