1. 三宅雪子氏をめぐる「炎上」は何だったのか、小沢グループ内の「紅白戦」?

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2019年10月20日 (日曜日)

三宅雪子氏をめぐる「炎上」は何だったのか、小沢グループ内の「紅白戦」?

インターネット上で、三宅雪子氏が2017年5月、5人の元支援者に対して名誉毀損容疑で刑事告訴したと告知したのち、いわゆる「炎上」現象が起こった。三宅氏による告知から2年が過ぎたころ、「告訴」された側が、弁護士に依頼して真相を調査し、「告訴」がまったくの嘘であったことを警視庁高輪署で確認した。

このニュースはメディア黒書でも取りあげた。

【参考記事】5人の元支援者に対する三宅雪子氏の「刑事告訴」は真っ赤な嘘、弁護士が高輪署で刑事に確認、日本の政治家の劣化を象徴

 

告訴したという告知が嘘だったことが確定したあと、わたしは被害者ら5人が三宅氏に対して逆に恫喝容疑などで刑事告訴するものと思っていた。ところが現在のところ法的な対抗措置が取られた形跡はない。これは実に不思議なことではないか?

「炎上」の中で、双方が互いに法的措置も辞さないといわんばかりの意思表明を繰り返していたからだ。が、わたしが知る限り、5人は刑事告訴も民事裁判も提起していない。

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わたしはむやみに法的対抗措置を取ることを推奨する者ではない。しかし、法的措置が必要な場合は、熟慮した上で必要であれば、それを断行すべきだろう。特に三宅氏のケースは、三宅氏が高いモラルが求められる国会議員(小沢グループ)だったという経歴もあり、刑事告訴か民事裁判を提起することで責任を問うのが妥当だとわたしは考えている。

 法的措置に踏み切らなければ、「炎上」そのものがネット上の単なるゲームだったことになりかねない。5人がメディアに支援を求めた当初から、そもそも理不尽なことを正そうという気持などなかったのかも知れない。自分の実名を名乗る勇気もなかった。5人は、「炎上」そのものに快楽を感じていたのではないかと疑いたくなる。

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一般論になるが、ツイッターによる個人攻撃は、ストレス発散が目的の場合がままある。だから敵対する登場人物が本当に表舞台から消えると、かえって拍子抜けして残念がったりする。ストレス発散の的を失うからだ。

ツイッター中毒になっている人は、必ずしもITに通じた若い世代とは限らない。わたしが知る限り、むしろ高齢者に多い。これは社会病理だろう。しかも、こまったことに彼らが野党勢力の支持増の一部を形成していて、選挙活動を展開する上でもツイッターを重用なツールにしてきた。当然、イメージダウンの原因になる。

たとえばネット中毒のカウンターグループ。わたしもこの種の人々による評価では、レイシスト(人種差別者)のリストに入っている。わたしは人種も国籍も学歴もまったく重視しない主義である。

ツィッターという媒体が社会に及す負の影響について検証するときが来ている。