1. 住民運動の当事者は、NHKにどのような印象を持っているのか?「取材しない局」が定評

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2019年04月09日 (火曜日)

住民運動の当事者は、NHKにどのような印象を持っているのか?「取材しない局」が定評

電磁波問題から「押し紙」事件まで、取材のテーマや相手とはかかわりなく、わたしがインタビューの最後に必ず問いかける質問がある。それは、住民の視点から見た報道の評価である。住民はメディア報道をどう感じているのか、という質問である。

この問いに対して、たとえば滋賀医科大学医学部附属病院の事件の被害患者らの多くは、次のような感想をもらした。

「朝日新聞や大阪毎日放送など積極的に報道してくれるメディアがある一方、NHKはまったく関心を示しません。記者会見にもきません」

この滋賀医科大病院の事件は、鹿砦社、朝日新聞、大阪毎日放送、TBS、共同通信、ビジネスジャーナル、マイニュースジャパン、週刊金曜日などが報道しているが、NHKは取材すらしないというのである。

まったく同じ感想をわたしは、延岡市の携帯電話基地局の操業停止を求める裁判でも、耳にした。この事件は、延岡市の大貫地区にKDDIが設置した携帯電話基地局の周辺で健康被害が発生して、2009年に住民が基地局の操業停止を求めて提訴したものである。

地元紙や中央紙の地方局が断続的に報道した。が、NHKだけは取材しなかったという。続きはウェブマガジン】