1. 本日発売の『紙の爆弾』に森ゆうこ裁判についてのルポ掲載?『森ゆうこ元参議院議員が「一市民」に起こした恫喝訴訟が明かす「最高裁の闇」』

「森裕子VS志岐武彦」の裁判に関連する記事

2014年02月07日 (金曜日)

本日発売の『紙の爆弾』に森ゆうこ裁判についてのルポ掲載?『森ゆうこ元参議院議員が「一市民」に起こした恫喝訴訟が明かす「最高裁の闇」』

本日(7日)発売の『紙の爆弾』(3月号)に、『森ゆうこ元参議院議員が「一市民」に起こした恫喝訴訟が明かす「最高裁の闇」』(執筆・黒薮哲哉)というタイトルのルポが掲載されている。

このルポは昨年の10月に、森ゆうこ元参院議員が、ブロガーで『最高裁の罠』(K&Kプレス)の著者・志岐武彦氏を提訴した裁判の概要を述べたものである。

この裁判については、MEDIA KOKUSYOでも既に報じている。次の記事である。

■森ゆうこ元議員が提訴した裁判 背景に小沢事件をめぐる最高裁事務総局の闇

【概略】  背景には小沢一郎氏が東京第5検察審査会(以下、第5検審)の起訴議決により法廷に立たされた事件がある。第5検審が起訴議決を下した日が、小沢氏が立候補していた民主党代表選の投票日にあてられたために、なんらかの謀略があったのではないかという漠然とした疑いが浮上した。

後にこの疑惑は、小沢氏を起訴した第5検審が架空だった可能性を示唆する根拠のある推論へと発展する。

それを裏付ける客観的な証拠が情報公開請求などの手続きにより、次々と出てきたのだ。日本の最高権力のひとつがからんだ事件の重大性に萎縮したのか、新聞・テレビは森氏による提訴を一切報じなかった。

かりに疑惑が事実だとすれば、日本の司法はまったくの欺瞞(ぎまん)ということになる。軍事政権下の司法レベルという評価にもなりかねない。これ自体が日本の大問題である。

この重大な疑惑を調査する先頭に立ったのが、国会議員の職権を行使できる森ゆうこ議員と、ブロガーの志岐氏だった。調査の中で、検察審査会を管轄する最高裁事務総局の「闇」が次々と浮上した。また、工作人の存在も浮上してきた。

森議員と志岐両氏は協力関係にあったが、ある時期から意見が対立するようになる。最高裁を「諸悪の根源」と見る志岐氏と、最高裁よりも検察の責任をより強調する森氏。両氏はブログやTWITTERで応戦したが、森氏が提訴に踏み切ったのである。

◇訴状と準備書面

次に紹介するのは、森氏の訴状と、志岐氏の準備書面(2)である。

■訴状

■準備書面(2)

森氏の訴状だけを読むと、志岐氏が一方的に森氏を批判しているような印象を受ける。しかし、準備書面(2)の後半では、森氏も志岐氏を批判していた事実が読み取れる。たとえば、次に紹介するのは、森氏がTWITTERで連続25回の投稿を断行して、志岐氏を批判した証拠である。

■森氏による連続25回のTWITTER

◇十分すぎる裏付け資料

裁判はある意味では、勝敗を超えて、争点となっている問題の輪郭を公衆のまえで明確にする格好の機会である。この裁判を通じて解明されなければならないのは、最高裁事務総局にかかっている疑惑である。司法制度が欺瞞(ぎまん)であれば、日本の民主主義は成り立たないからだ。当然、最高裁所長の責任も問われる。

志岐氏が疑惑の根拠としているのは、次に示す8つの疑惑である。

■8つの疑惑の根拠

必読書として、志岐氏の『最高裁の罠』(K&Kプレス)と森氏の『検察の罠』(日本文芸社)を推薦したい。両者の見解の共通点と違いがよく分かる。

なお、『最高裁の罠』(K&Kプレス)は、市民の手で行われた調査報道の傑作である。取材には、市民オンブズマンいばらきの石川克子事務局長が全面協力している。結果、情報公開を請求した資料が的を得たものになっており、最高裁に対する疑惑に十分すぎる程の根拠があることが裏付けられている。

志岐氏には、提訴されたことで、沈黙しないことを期待したい。

◇第3回口頭弁論

2月25日 東京地裁526法廷 13:10分 ?

13:30分ごろから弁護士会館の509号会議室で、裁判についての解説が行われる。講師は、山下幸夫弁護士。誰でも参加できる。