1. 熊本・大分の震災で何が「報道規制」「報道自粛」されているのか、隣県愛媛の伊方原子力発電所の直近でも地震が多発

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2016年04月19日 (火曜日)

熊本・大分の震災で何が「報道規制」「報道自粛」されているのか、隣県愛媛の伊方原子力発電所の直近でも地震が多発

熊本県と大分県を中心に多発している地震をめぐり、メディアによる世論誘導が進行しているようだ。今回の地震を引き起こしたとされる断層の延長線上には、愛媛県佐田岬半島の付け根にある伊方原子力発電所が位置している。

実は、この付近でも地震が多発しているのだが、それはほとんど報じられていない。福島で原子力発電所が大惨事を引き起こしたわけだから、本来、危険を警告するのがジャーナリズムの役割のはずなのだが。

気象庁が公表している次のマップによると、ちょうど伊方原子力発電所がある佐田岬半島の付け根に青の円()が印されている。これは震度2を示している。

■気象庁の震災マップ

テレビの解説によると、伊方原子力発電所とは反対の方向、つまり南方が今後、地震に見舞われる危険性が高いということだったが、伊方原子力発電所の方面もリスクがあるのではないか。

次のウエブサイトによると、「熊本地震の断層が、中央構造線(冒頭の図)に影響があるのではないかという説がある」そうだ。

■中央構造線

中央構造線というのは、日本列島を縦断している断層で、熊本県から大分県を経て、ちょうど伊方原子力発電所がある佐田岬半島を伝って四国を縦断。さらに東へ延びる断層だ。

伊方原子力発電所は現在、再稼働に向けて準備中だが、こうした状況の下でメディアが中央構造線と地震のリスクを報じると、再稼働に反対する世論が浮上する可能性が高い。それゆえにメディアはなるべく今回の地震と伊方原子力発電所のリスクを結びつける報道を控えているのでは。