1. 安田純平氏が生存、「今すぐ助けてください」、韓国籍を理由にした冷酷な反応

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2018年08月01日 (水曜日)

安田純平氏が生存、「今すぐ助けてください」、韓国籍を理由にした冷酷な反応

ジャーナリストの安田純平氏の映像がインターネットで流されている。安田氏の背後には、全身を黒衣で包んだ2人の男。そのうちの一人が、銃を安田氏の側頭部に突き付けている。

安田氏は、日本語で次のように述べた。

「わたしの名前はウマルです。韓国人です。きょうの日付は2018年7月25日、とてもひどい環境にいます。今すぐ助けてください」■出典

「安田純平」でニュースを検索したところ、1日の午前7時の時点で、NHKや読売を除く主要なメディアは、この件を報じていた。

◇韓国籍を理由に・・

安田氏の国籍が本当に韓国籍なのか、それともシナリオがそうなっていただけで日本籍なのかは不明だが、この場合、国籍は重要ではない。と、言うのも人命救助が最優先されるからだ。さらに日本語で、「今すぐ助けてください」と訴えているわけだから、日本に向けた救命のメッセージにほかならない。

ところがインターネット上では、安田氏が韓国籍という前提で、冷酷な投稿が相次いでいる。たとえば、ツイッターの次の投稿である。

まじか?!ww  安田純平さんとみられる男性「わたしの名前はウマルです。韓国人です」と公表(FNN)これは韓国政府はすぐにでも助けてやるべきだな!それにしても今まで「日本人」を詐称してたのはどういうことなん?

◇高い壁の向こう側の世界

今のところ日本政府が動いている様子はない。水面下で動いている可能性もあるが、13人もの死刑囚を処刑した内閣が人質を救出する可能性は低いだろう。

しかし、安田氏が外国籍であることが、助けを求めている人の救出を放棄していい理由になるはずがない。安田氏は、日本で育ち、日本に生活の基盤を持ち、日本で納税義務を果たしてきたのだから、実態としては日本人である。国籍を示す数枚のペーパーが救出の障害になるはずがない。

誘拐の目的が身代金の獲得であることは間違いない。その身代金は、政府広報(新聞広告)の制作を数本中止するだけで捻出できるだろう。

NHKは、安田氏のメッセージを報道すらしていないが、安田氏が人質となっていたあいだに得た内戦の情報がいかに貴重なものであるかを認識していないのではないか。彼らは危険地帯へは絶対に踏み込まない。たとえ現地へ行っても「従軍」のかたちしか取らない。

当然、これでは高い壁の向で起こっている真実を自分の眼で確かめることは出来ない。

とすれば、安田氏を生還させて、全容を語ってもらうことが重要なのだ。このあたりの基本的な原則を、NHKは全く理解していないのではないか。