1. 政治危機の瞬間、皇室報道と共謀罪報道のどちらを優先すべきなのか?

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2017年05月18日 (木曜日)

政治危機の瞬間、皇室報道と共謀罪報道のどちらを優先すべきなのか?

秋篠宮夫妻の長女、眞子氏が婚約を発表したニュースが盛んに報道されている。新聞の第1面のトップ記事になったり、テレビニュースでも冒頭に紹介した局がある。

皇室報道は視聴率が高いことで知られている。しかし、共謀罪の法案が強行採決されようとしている山場にしては、ニュースの優先度が間違っている。それに17日には、加計学園の問題で内閣府の関与を疑わせる新事実も明らかになっている。

皇室報道と政治報道のどちらを優先しなければならないかは明らかである。眞子氏の婚約を個人として祝福するのは自由である。しかし、公共の電波を使って、しかも、日本の運命を左右しかねない危機の時に、そこから報道の視点をそらすのは間違っているだろう。

祝賀ムードをあおることで、共謀罪や加計学園の影が薄れる。こうした操作が意図的に行われているとすれば、メディアは世論誘導の道具でしなかい。

ちなみにNHKが共謀罪の問題を正しく報じないことに対して、多くの人々が抗議しているようだ。筆者の知人たちも、NHKに電話したと話している。