1. 豊田真由子議員が不起訴に、検察の裁量で起訴・不起訴が分岐する時代に

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2017年12月29日 (金曜日)

豊田真由子議員が不起訴に、検察の裁量で起訴・不起訴が分岐する時代に

暴行事件で元秘書から刑事告訴されていた豊田真由子(元衆院議員)氏が不起訴になったことが分かった。27日付けの埼玉新聞などが報じている。

「この禿げ!」と暴言を吐くなど豊田氏の常識を逸した言動は、『週刊新潮』のスクープで明らかになった。豊田氏は自民党を離党、先の衆院選では無所属から立候補して最下位で落選していた。

その後、被害者の男性が刑事告訴に踏み切った。

◇起訴・不起訴の基準が曖昧

このケースでは、不起訴の理由が不明で、何を基準に検察が起訴・不起訴を決めたのか、今後、司法の公平性という観点から、疑問の声が広がりそうだ。

メディア黒書で既報したように、検察は、マネーロンダリングの森裕子議員(自由党)も不起訴にしている。ジャーナリストの伊藤詩織氏をレイプしたとされる元TBS記者も不起訴に。その一方で、森友学園の事件では、籠池夫妻は起訴して、安倍昭恵氏らは取り調べすら行わない実態がある。

司法はひとつの監視機関であるから独立性を保つのが常識だが、もはや分別が無くなっているのか、政治家や安倍首相との距離が近い人物については、一定の「保護策」を取っているような印象を受ける。国家公務員の間では、相当に腐敗が進んでいるようだ。

2017年、検察の裁量で起訴・不起訴がどうにでも分岐する時代になった。