1. ライトノベル18巻が出荷停止、別件の差別的表現が引き金に、背景に圧力団体が存在する高い可能性

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2018年06月08日 (金曜日)

ライトノベル18巻が出荷停止、別件の差別的表現が引き金に、背景に圧力団体が存在する高い可能性

朝日新聞(7日付け、電子)が、「アニメ化決定のラノベ、出荷停止 原作者が差別ツイート」と題する記事を掲載している。

アニメ化が決まっていたライトノベル「二度目の人生を異世界で」の原作者が、中国や韓国に対する差別的な発言をしたとして、出版元のホビージャパンは6日、これまでに刊行された計18巻を出荷停止にすることを決めた。アニメの公式サイトも、放送及び制作の中止を発表した。■出典

原作者が過去にツイッターで、「中国人が道徳心って言葉を知ってたなんて」「日本の最大の不幸は、隣に姦国という世界最悪の動物が住んでいること」などと投稿していたことを指摘され、このような事態になった。4人の声優も降板を表明したという。

出版停止にする冊数が18冊にもなっており、尋常な量ではない。李信恵氏が鹿砦社に対して4冊の単行本の販売禁止を求めて提訴した例はあるが、これとて訴えを取り下げている。

朝日新聞もこの事態を重く見ているのか、本紙の方でこの事件を第2社会面で囲みのかたちで紹介している。ただし、事件の背景についての記述はない。

常識的に考えて、出版社が18冊もの書籍をみずから出荷停止にすることなどあり得ない。反差別運動を展開しているなんだかの組織が、相当に強い圧力をかけた可能性が高い。

反社会的な圧力団体が差別を口実に言論・表現の自由に介入してくる傾向が、いよいよ本格化してきたのである。

◇「メキシコ人は時間にルーズだ」

朝日新聞の記事によると、これら18冊の本と「差別ツィート」の関係はないようだ。問題となった表現は次の2つの表現である。

「中国人が道徳心って言葉を知ってたなんて」

「日本の最大の不幸は、隣に姦国という世界最悪の動物が住んでいること」

筆者は、この程度の表現は、ジョークを超えた侮辱程度で、18冊の本の出荷停止と声優の降板という引責方法は、過剰な印象を受ける。とりわけ前者、「中国人が道徳心って言葉を知ってたなんて」が侮辱的な表現になるのなら、次のような言葉も差別的な表現ということになりそうだ。

「メキシコ人は時間にルーズだ」

「米国人は、味覚が鈍い」

「A高校は、不良が多い」

「日本人はコミュニケーションが苦手だ」

「屋台の食べ物は、汚い」

「イギリス人は、保守的な石頭が多い」

「警官にはイエスマンが多い」

この事件にみるように、「差別的表現」を逆手に取った言論弾圧、あるいは言葉狩りが顕著になってきた。反差別運動を展開しているグループは複数あるが、運動をしている人々(その大半は、中高年層)は、自分たちの運動の方法をみなおす必要があるのではないか。無知が国を滅ぼしかねない。

そのうち、禁じられた表現のリストができるのではないだろうか。その時、出版業界は成り立たなくなるだろう。

出版元のホビージャパンは、詳しく背後関係を説明すべきだろう。