内閣府から博報堂が請け負った「自動走行システム」に関する調査、総額は約6200万円、明細はすべて黒塗り
内閣府が博報堂と交わした「戦略的イノベーション創造プログラム」の契約書と業務計画書を入手した。しかし、業務計画書の肝心な部分、「委託業務経費の内訳」の詳細は黒塗りで隠されていて、総額が約6200万円ということ以外は、「税金」がどう使われたのか全く分からない。
「戦略的イノベーション創造プログラム」の内容は、「自動走行システムの実現に向けた諸課題とその解決の方向性に関する調査・検討における自動走行システムにおける国際協調活動の推進に係わる調査検討」(ママ)というものである。
意味不明瞭な文章で、具体的な業務内容がよく分からない。
「業務計画」の部分には、「自動走行システムに対する一般国民の社会受容性に関する意見や反応等を、イベント等を通じて収集、調査する」と記されていて、博報堂が企画する具体的なイベントも指定されている。その他、ウエブサーバーの運用維持なども含まれている。
業務計画書の全文は次の通りである。黒塗りの実態に注目してほしい。
博報堂が総額6200万円に値する仕事をしているのかを検証するために、3月にプロジェクトが終了するのを待って、成果物の開示を請求することになる。