NHKの受信料問題を『紙の爆弾』が報道、契約書に条項が存在しない「片務契約」、保障されているのはNHK側の権利だけ
7日発売の『紙の爆弾』が黒薮のルポを掲載している。タイトルは、「“合憲”でもNHK受信料問題への対策」。NHKとの受信契約を検討するに際して、筆者が契約条項の提示とその内容の説明を求めたところ、NHKのほうから拒否してきたという内容である。おかしなNHKの実態を記録している。
NHKが求めている契約には条項が存在せず、NHK側の権利だけを保障した「片務契約」である。それを改善する努力もせずに、次々と裁判を起こすなどして、恫喝まがいの受信料徴収を続けている。かつての新聞拡販よりもはるかに悪質だ。
ルポの書き出しの部分を引用しておこう。
朝のラッシュ時に地下鉄を乗り継ぎ、障害のある児童を施設まで送ることもあれば、終末期の患者を看病することもある。東京都目黒区に住む小沢聖子(仮名)さんは介護士である。キリスト教徒で、商品を浪費して快楽を味わう文化を底辺で支えるマスコミとは一定の距離をおき、自宅にはテレビを設置していない。訪問介護という仕事の都合上、やむなく携帯電話は使う。その携帯電話(ガラケイ)にワンセグの機能が組み込まれているために、NHKから毎月受信料を徴収されているという。
NHKの受信料をめぐる不信の声が増え続けている。消費生活センターの統計によると、相談件数は二〇〇七年の段階で、年間二〇〇〇件に満たなかったが、二〇一六年度には八四七二件になった。十年間で四倍に。相談しなかった件数を含めると、想像を絶する数に達するだろう。
こうした世相を反映するかのように、「NHKから国民を守る党」(立花孝代表)が、地方議会で議席を獲得するようになっている。・・・・・・