川島智太郎氏から80万円、小沢一郎検審の捏造報告書問題で渦中にいた元参議院議員・森裕子氏の政治資金収支報告書
2013年7月に行われた参議院議員選挙で、落選した森裕子氏の政治資金収支報告書(総務省の管理、2014年公開の2013年度分)を紹介しよう。
収入の総額は1880万2774円である。個人献金のほかに、「改革フォーラム21(川島智太郎)」から、80万円の献金を受けている。
また、パーティーやセミナー関連の収入が597万円ある。詳細は次の通りである。
6月26日・『日本を破壊する5つの罠』出版記念パーティー:504万円
10月23日・森ゆうこと語るin福岡:20万円
11月12日・森ゆうこと語るin横浜:73万円
森氏は2013年7月に議員職を失った後、旭化成の元役員で『最高裁の罠』(K&Kプレス)の著者・志岐武彦氏に対して500万円の損害賠償と、言論活動の一部制限を請求する名誉毀損裁判を起こした。国会議員が一市民を法廷に立たせたことで関心を呼んだが、敗訴した。
裁判では、小沢一郎氏に対して起訴相当議決を下した東京第5検察審査会の捏造報告書を、だれが外部へ流出させたかが検証される見込みだったが、この争点については審理することなく結審、判決に至った経緯がある。当然、今後のジャーナリズムの「宿題」として残っている。
その後、森氏は2014年12月に行われた第47回衆議院議員選挙に新潟5区から出馬したが、国会議員への復帰はならなかった。
ちなみに小沢検審に連座した捏造報告書に関する森氏と志岐氏の論争は、未だに決着していない。絶対にあいまいにしてはいけない問題だけに、さらなる検証を要する。