1. 電力自由化と連動したスマートメーター使用による人体影響、マイクロ波による発ガンの可能性

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2016年04月11日 (月曜日)

電力自由化と連動したスマートメーター使用による人体影響、マイクロ波による発ガンの可能性

この4月から電力の供給が自由化された。これまでは地域ごとに電力供給を受ける電力会社が決められていたが、その垣根が撤廃されて、各戸が自分で電力会社を選択する制度となる。

この電力自由化に連動して浮上してきたある大問題がある。メディアでは報じられていないこともあって、ほとんどの人が認識していない問題である。

それは新しい電力会社との契約には、スマートメーターの設置が大前提になっている事実である。ウィキペディアによると、スマートメーターとは、「従来のアナログ式誘導型電力量計と異なり、電力をデジタルで計測し、メーター内に通信機能を持たせた次世代電力量計。ここでは、主に電気メーターをスマートメーターと呼んでいるが、ガスや水道などの同様の計測機も含むもの」である。

アナログの時代は、計測員が計測器の数値を確認していたが、電力自由化の流れのなかで、マイクロ波による測定システムが導入されようとしているのだ。

◇マイクロ波のリスク

マイクロ波は、携帯電話やスマホに使われている電波である。2011年には、WHOの外郭団体である国際がん研究機関が、発ガン性の可能性を認定した危険な電波だ。

マイクロ波による健康被害の実態は、メディア黒書で繰り返し伝えてきたが、今度は、電力自由化の波の中で、そのマイクロ波の幅広い運用が始まるのである。無謀というほかない。

電波は磁気や磁場を伴っているので、厳密にいえば電磁波である。その電磁波は広義の放射線だが、海外では電磁波と放射線を区別していない。どちらも危険なものとされているのだ。

従来は、周波数が高いガンマ線やエックス線の領域のものは、危険とされ、マイクロ派や低周波電磁波は安全とされてきた。ところが最近の研究で、周波数の高低とは無関係にすべての電磁波(放射線)が危険だとする説が有力になっている。

事実、欧米ではマイクロ波に対する規制が極めて厳しい。日本のように企業のやりたい放題でマイクロ波を使える状況にはない。

日本でガンが年々増えている事実は、各種の統計が示しているが、その原因のひとつが携帯電話の普及にあることは、容易に推測できる。電力自由化により、今後、ますます健康リスクは高くなる。