1. スマホなどのヘビーユーザーが受ける人体影響は深刻、携帯基地局近くの住民よりも高リスクか?

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2015年07月06日 (月曜日)

スマホなどのヘビーユーザーが受ける人体影響は深刻、携帯基地局近くの住民よりも高リスクか?

【サマリー】携帯電話基地局から放射される電磁波が人体に影響を及ぼすことはよく知られている。しかし、だからといって基地局から遠方で暮らしていれば安全ということにはならない。基地局が近くにない民家で、携帯電話をONにした状態で電磁波を測定したところ、基地局の近くよりも数値が高くなることが判明した。

最近、携帯電話やスマホなどの移動通信機器による電磁波(マイクロ波)問題の盲点に気づいた。従来の説は、携帯基地局の近くに住んでいる人は健康被害を受けるリスクが高く、基地局から遠方に住んでいる人はそのリスクが低いというものだった。しかし、それを再考する必要がある。

結論を先に言えば、住居が携帯基地局から離れていても、移動通信機器を日常生活の中に組み込んでいれば、同じリスクがある。

◇通話中の電磁波測定

なぜ、わたしがこのように考えるようになったのかと言えば、自分の仕事部屋の電磁波(携帯電話のマイクロ波)を測定していた最中に、たまたま携帯電話の呼び出し音が鳴り始めたのと同時に、測定器の表示版の数値が一気に跳ね上がるのを目撃したからだ。

その時の数値を記録していないので、同じ状況を再現してみる。まず、現在の数値である。2015年7月6日、午前6時20分の測定で、0.0003 μW/c㎡ (マイクロワット・パー・平方センチメートル)だった。この数値は、オーストリアのザルツブルグ市の目標値である0.0001 μW/c㎡には及ばないが、EUの(室内)提言値である0.01μW/c㎡はクリアーしている。

次にわたしは自分の固定電話から自分の携帯電話に電話をかけて、通話状態をつくり、電磁波の数値を測定してみた。会話しているときと同じ条件にするために、固定電話の受話器に向かって声を発し続けた。

電磁波の数値は、0.05μW/c㎡だった。EUが定めた規制値の5倍の数値になったのである。危険領域である。

※通常、電磁波測定は6分にわたって測定して、その平均値を取るが、今回は3分間の平均値とした。

◇パソコンがアンテナの働き?

さらに最近、わたしは次の事実にも気づいた。パソコン(普通のケーブルを使ったもの)を「ON」にして、電磁波を測定したところ、1分間に1回ぐらいの割合で、電磁波の数値が10倍ぐらいに跳ねあがるのだ。すぐに数値は下がるが、しばらくすると再び数値が跳ね上がる。

こうした現象が起こる理由はよく分からないが、パソコン自体がアンテナの働きをしている可能性もある。

また、固定電話に子機の機能があると、部屋全体の電磁波の数値が通常の10倍ぐらいになることも分かった。これについては、複数の人からも、情報提供があった。

つまり携帯基地局の近くに住んでいなくても、高性能な固定電話が何らかの原因で、部屋の電磁波強度を引き上げている可能性がある。

◇腐敗した政治家と官僚

これらの事実から、携帯電話の基地局周辺に住んでいなくても、携帯電話やスマホ、それにワイヤレスPCなどを日常的に使っている人は、携帯基地局の近くに住んでいる人々と同じような人体影響を受けるリスクがあるといえそうだ。

基地局の近くに住んでいるが、携帯電話やスマホは使わない人と、基地局から離れて住んでいるが携帯電話やスマホは使う人を比較対象として、発癌率などを調査してみると、意外に後者の方が高いかも知れない。

余談になるが、日本の総務省が定めている電磁波(マイクロ波)の規制値は、
1000μW/c㎡である。EUが0.001μW/c㎡だから、箸にも棒にもかからない数値といえる。政治家と官僚が、こんな数値を放置しているのである。

電話会社や家電メーカーから、多額の政治献金を受け取っているから、EUなみに規制を厳しくできないのではないか。また、マスコミが電磁波問題を積極的に報道しないのは、電話会社と家電メーカーが大口広告主であるからだ。