1. 「身体の細胞は微弱な電気で動く」、電磁波に毒性がある理由、特定秘密保護法と基地局とスパイ活動

携帯電話の基地局問題に関連する記事

2015年02月17日 (火曜日)

「身体の細胞は微弱な電気で動く」、電磁波に毒性がある理由、特定秘密保護法と基地局とスパイ活動

携帯電話やスマートフォン、それにワイヤレスPCの普及が進むにつれて、無線通信に使われる電磁波の危険性が指摘されるようになった。しかし、なぜ電磁波が危険なのかを知らない人が大半を占める。

多くの人々が理解していないこの問いに反応するかのように、『THE BIG ISSUE  JAPAN 142』号で、北里研究所病院の宮田幹生名誉教授が次のように明快な答えを述べている。

 身体の細胞は電気で、しかもごく微弱なもので動いているんですね。だから、電磁波が身体に影響しないわけがないんです。

 電磁波は身体を酸化させるんですね。ですから酸化防止装置の少ない精子は、電磁波により死んでしまうことがわかっています。また、神経を変性させ、認知症、筋萎縮性測索硬化症などになるとの報告もあります。

身体の細胞が微弱な電気で制御されていることを知っていれば、電磁波が人体に影響を及ぼす原理は、小学生でも理解できる。

確かに人体には外界からの刺激に対して防御作用が備わっているが、それにもかかわらず、たとえば携帯電話の基地局の近くに住んでいる人が、1日24時間、365日、電磁波(マイクロ波)に被曝した場合、1年後、あるいは5年後、さらには10年後といった長期被曝の後に、防御の限界に達し、何らかの障害を背負うことになりかねない。

事実、携帯基地局の周辺で癌の発生率が高いことは、海外で行われた複数の疫学調査で明らかになっている。次に示すのは、ブラジルのミナス・メソディスト大学が行った疫学調査の例である。すでにMEDIA KOKUSYOで紹介したが、再録しておこう。

結論を先に言えば、基地局から半径500メートルの円周内で、癌のリスクが高くなることが分かった。1万人あたりの癌による死亡数と、基地局からの距離は、次のようになっている。明らかな関連が観察できる。

距離 100mまで:43.42人
距離 200 mまで:40.22 人
距離 300 mまで:37.12 人
距離 400 mまで:35.80 人
距離 500 mまで:34.76 人
距離 600 mまで:33.83 人
距離 700 mまで:33.80 人
距離 800 mまで:33.49 人
距離 900 mまで:33.21人
距離 1000mまで: 32.78人
全市        :32.12 人

 参考: 携帯基地局から200メートル以内、発癌リスクが極めて高い、ブラジルの調査でも判明、日本では秘密保護法の施行で情報ブロックも

◇若年性アルツハイマーの予備軍?

欧米では電磁波が人体に及ぼす影響は、常識として定着し、未成年に対して使用制限などの措置を取っている国(フランス、イギリスなど)もあるが、日本は実質的に規制がない。日本と欧米の違いは、携帯電話に使われるマイクロ波の規制値を比較すると、そのことが一目瞭然だ。

日本:1000μW/m2

EU:0.1μW/m2(提言値) 室内は、0.01W/m2

日本の規制値は、EUよりも1万倍も緩い。規制にはなっていない。しかも、幼児までが携帯電話やスマートフォンを使っている。あるいはオモチャにしている。幼児の「ヘビーユーザー」の中から、若くして癌、白血病、アルツハイマー、パーキンソン病などを発症する者が多発する可能性が高い。

余談になるが、最近、LED照明の危険性も指摘されはじめている。

参考:危険が指摘され始めたLED照明(ブルーライト)による人体影響、理学博士・渡邉建氏インタビュー① 

参考:危険が指摘され始めたLED照明(ブルーライト)による人体影響、理学博士・渡邉建氏インタビュー② 

◇特定秘密保護法と携帯基地局

政府は、なぜ、携帯基地局の設置を規制しないのだろうか。
最近、私はある仮説を検討している。日本から携帯電話の「圏外」をなくすことで、国家が国民ひとりひとりの位置情報を把握しようという意図があるのではないだろうか。周知のように、携帯電話を所持していれば位置情報を把握することができる。

基地局の設置を規制しない背景には、日本の軍事大国化に伴うスパイ網の構築という課題がある。

安倍内閣は、「愚民政策」を背景に特定秘密保護法を筆頭に軍事立法の整備を進めているが、公安警察が個人情報、特に左翼関係者の位置情報を把握するためには、日本から「圏外」をなくす必要がある。そこで補助金を支給してまで、僻地に携帯基地局を設置しているのではないだろうか?

こうした推測が正しければ、携帯基地局に関する情報は、すでに特定秘密情報に指定されている可能性が高い。