【動画】「押し紙」と一緒に廃棄される折込広告の回収場面、山陽新聞「折込詐欺」の実態
「押し紙」と表裏関係にありながら光があたりにくい問題に、折込広告の水増し問題がある。新聞販売店へ搬入される折込広告の枚数は、新聞の搬入部数に一致させる基本原則があるので、搬入部数に「押し紙」が含まれていると、必然的に折込広告が水増し状態になる。
たとえば新聞の搬入部数が2000部で、実配部数が1500部の場合、折込広告は搬入部数の方に一致させ、1種類につき2000枚となる。配達されない約500部の「押し紙」と500枚の折込広告は、古紙回収業者により回収され廃棄される。
廃棄されているのは新聞だけではない。
もっとも最近は、広告主がこうした刑法上の詐欺に気づいて、自主的に折込広告の発注枚数を減らす傾向があるが、数年前まではほとんどの人がまんまと騙されていた。
次に紹介する動画(冒頭)は、段ボールに詰め込んだ折込広告を販売店から回収している場面を撮影したものである。回収作業から、「紙の墓場」までを追跡撮影したものである。
1箱には約5000枚のチラシが入る。トラックには約70箱が積載されている。
このなかには税金で制作される岡山県の広報紙「晴れの国おかやま」なども含まれている。(撮影:2008年)