止まらぬ新聞の凋落、中央紙5紙、この1年で約120万部減、2018年5月度のABC部数
2018年5月度の新聞のABC部数が明らかになった。それによると、各社とも大幅に部数を減らしている。前年同月比でみると、朝日は約31万部、読売は約35万部、毎日は約21万部、日経は約29万部を減らしている。中央紙5紙は、この1年で、約120万部を減らしたことになる。詳細は次の通りである。
朝日:5,903,454(-312,681)
毎日:2,791,678(-212,136)
読売:8,441,979(-351,575)
日経:2,424,004(-292,079)
産経:1,466,881(-54,060)
ABC部数の減少傾向にまったく歯止めがかかっていないことが判明した。ただ、ABC部数には、「押し紙」(偽装部数)が含まれており、ABC部数が減少している背景には、新聞社が「押し紙」を減らし始めている事情があるようだ。必ずしも、新聞の定期購読者が激減しているとは限らない。
しかし、読者が微減を続けていることも事実である。特に高齢者が健康上の理由で購読を中止したり、死亡による購読停止が増えている。いずれ紙の媒体としての新聞が歴史を閉じることは間違いない。
【動画】「押し紙」の回収現場