2014年05月14日 (水曜日)
これはおかしい?折込広告の適正枚数>新聞の実配部数+予備紙+押し紙、何者かが不都合なデータベースのリンクを切断
読者は、5月2日付けでMEDIA KOKUSYOに掲載された「折込広告、「動画」大量破棄される県民共済のパンフ、表示された適正広告枚数が新聞の発行部数を超える実態 」と題する記事を記憶されているだろうか。次の記事である。
この記事の中で、わたしは「全国販売店統一コードシステム」と呼ばれるデータを紹介した。これは折込広告の適正枚数を新聞社ごとに示したもので、広告の勧誘に使われる。更新も毎日行われる。
その「全国販売店統一コードシステム」で表示される数値の不自然さ?(折込広告の適正枚数が新聞の公称部数を上回っている)?をMEDIA KOKUSYOで指摘したところ、リンクが切断されてしまった。下記の通りである。
http://geo.cis-mapple.ne.jp/tsyukei/tsyuukei_L.html
そこで参考までに、わたしが保存している古いデータと現在のデータを以下に表示しておこう。
◇折込広告枚数>実配部数+予備紙+押し紙
【2012年9月18日】
読売:10,668,295
朝日: 7,928,930
毎日: 3,931,720
【2014年5月1日】
読売:10,491,400
朝日: 7,761,490
毎日: 3,875,430
これらの数字が、適正な折込広告の発注枚数とされている。ちなみに新聞の発行部数は次のようになっている。最新の情報だが、上記の2014年5月1日のデータとは、若干の時間の連れがある。とはいえ全体の傾向は反映している。
読売:9,690,937? [出典]
朝日:7,785,884 [出典]?
毎日:3,396,214??[出典]
2014年5月1日の適正な折込広告・発注枚数と新聞発行部数を比較して奇妙なことに気づかないだろうか。読売と毎日は、適正な折込広告・発注枚数が新聞の発行部数を上回っているのだ。
これについて関係者は、50枚単位で数字「切り上げ」た結果だと説明しているが、かりに新聞の予備紙と広義の「押し紙」が一部も存在しないとしても、折込広告の方が過剰になる。広告代理店は受注した折込広告をすべて配達していないことになる。
このような問題を広告主の業界団体はどのように考えているのだろうか。今後、広告主に直接情報を提供して、取材する予定だ。