2016年12月15日 (木曜日)
森裕子参議院議員を詐欺で再度刑事告発、2015年度は約600万円を自分の政党支部に寄付、還付金を受ける
筆者とA氏は、13日、自由党の森裕子参議院議員を新潟地検に再度告発した。還付金詐欺の疑いがあるからだ。
読者は、政治献金の還付制度をごぞんじだろうか。政治家が長を務める地元の政党支部へ、有権者が政治献金を行った場合、所定の手続きをすれば、寄附した金額の30%が還付される。すなわち税務署から献金者の手元に還付金が戻ってくるのだ。
たとえば100万円寄附すると、そのうちの30万円は還付される。
森氏はこの制度を利用して、自分で自分の政党支部へ献金を行い、還付を受けていたのだ。自分で自分の政党支部へ献金したわけだから、そのお金は全部自分で使える。それに加えて、還付金も自分の懐に入る。
還付金制度は租税特別措置法の41条18・1で定められているが、例外として、「その寄付をした者に特別の利益が及ぶと認められたものを除く」と定められている。つまり森氏がやったことは違法行為である。
筆者とA氏は、森議員がこの方法で還付金を受け続けていたとして、今年の8月に森氏を新潟地検に刑事告発した。9月になって新潟地検はそれを受理した。森氏の寄付額は次の通りである。
◇2015年度分は約600万円
2009~11年度:2190万円(読売新聞、2013年4月24日電子版)
2013年度:600万円
今回、再告発したのは、11月に公開された最新の政治資金収支報告書で明らかになった2015年度分である。金額は605万120円である。
森氏が寄付金の控除を受けたことを示す証拠は次の通りである。
なお、8月に告発した際には、2014年度分の115万円を含めていたが、これについては、その後、還付が確認できなかったので取り下げた。
新潟日報は、筆者らの再告発を次のように報じている。