1. 神奈川県真鶴町の町長選、不祥事(選挙人名簿の持ち出し)で辞任した前町長が当選

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2021年12月21日 (火曜日)

神奈川県真鶴町の町長選、不祥事(選挙人名簿の持ち出し)で辞任した前町長が当選

起きてはならないことが、起きてしまった。神奈川県真鶴町の町長選で、不祥事により辞任した前町長が再出馬して当選したのだ。開票結果は次の通りである。

当選 松本 一彦:1,493票
        宇賀 かずあき: 1,405票
        大塚 伸二:807票
        森 あつひこ:136票

当選した松本一彦氏は、前町長である。2020年9月に行われた町長選(写真)の前に、選挙管理委員会から不正に選挙人名簿を持ち出し、選挙運動に利用したことが発覚して10月に辞任した。本人もそれを認めて謝罪した。

この問題を内部告発したのは、今回の町長選にも出馬した森あつひこ氏である。その森氏は、136票しか獲得できなかった。

事件の詳細は、「デジタル鹿砦社通信」の次の記事で報じた。

■すでに崩壊か、日本の議会制民主主義? 神奈川県真鶴町で「不正選挙」、松本一彦町長と選挙管理委員会の事務局長が選挙人名簿などを3人の候補者へ提供

不祥事で辞任した前町長が当選したのだから、今回は選挙に不正がなかったとすれば、真鶴町民の良識が問われることになりかねない。これが地方都市の民意レベルだと言ってしまえばそれまでだが、無知をまん延させてきた政治責任についても、今後、考えなければならない。

選挙で当選したとはいえ、今後、松本氏の刑事責任も問われる可能性がある。

一部の住民から、懲戒免職を受けた選挙管理委員会の事務局長が、今後、町政に関与するのではないかという不安の声も上がっている。松本氏が、事件を越した背景を知っているからだ。