鹿児島テレビからの回答を再検証、「卒業証書」の印刷との比較、印刷の専門家への取材が必要
放送確認書の調査に関して、鹿児島テレビ放送から、計3回に渡って回答が送られてきた。記録するという意味もあり、PDFで紹介すると同時に、今後の検証ポイントを考えてみよう。質問も合わせて紹介する。
1,社印の位置が1ミリほど左右にずれている理由。
2,異なる放送確認書の発行番号が同じになっている理由。
3,貴社が博報堂を通じて制作されたCMの広告主を公開してください。
これに対して、鹿児島テレビ放送から次の回答が来た。
その後、「2」についての補足の説明が送付されてきた。
さらに、
◇今後の検証ポイント
① 朱の社印と黒の背景文字の位置関係が、それぞれの放送確認書で一致していない事実。
鹿児島テレビは、社印とその他の部分を別々に印刷しているために誤差が生じると説明した。今後、検証する必要があるのは、印刷方法の検証である。
たとえば預金通帳や卒業証書は、朱印と黒の背景文字の位置関係がそれぞれの書面で一致している。預金通帳は、通帳の更新をロボットがやるが、朱印の位置は1ミリの狂いもない。
今後は、印刷の専門家を取材する必要がありそうだ。また、用紙の科学鑑定も必要だろう。
②同じ番号の放送確認書が存在する理由
鹿児島テレビの説明では、番号は、「書類番号」ではなく、「契約番号」ということだった。同じ契約で同じ内容なので「契約番号」が同じだということだ。
今後の検証点は、放送確認書の成立要件に、書類番号(インボイスナンバー)は含まれていないのかという点である。