1. 鹿児島テレビ放送へ公開質問状③

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2018年10月10日 (水曜日)

鹿児島テレビ放送へ公開質問状③

メディア界の中心的な存在として君臨してきた新聞とテレビ。新聞社がこれまで展開してきた「押し紙」を柱としたビジネスモデルは崩壊の一歩手前まで追い詰められた。

そしていま、新たにテレビ局と広告代理店による組織的なCMの水増し疑惑、あるいは「中抜き」疑惑が浮上している。偽造が疑われる大量の放送確認書が見つかっている。その全部がローカル局だ。

昨日紹介した写真(放送局の社印)を再度提示しよう。そして読者にクイズを出題しよう。

【問い】次の2枚の写真は、同じ日に放送されたとされ、広告主から制作費や放送料を徴収したCMの放送確認書です。検証すべき点が1箇所あります。それはどの箇所でしょう。なお、放送確認書は、2000年からコンピュータが自動的に出力する仕組みになっています。偽造防止のために、人力は使われません。これは1990年代の後半にCMの水増しが発覚して、その防止策として民法連などが導入したシステムです。

【答】社印の位置が1ミリほど左右にずれている。社印と社名・住所・電話番号などは、統一されたひとつの「画像」なので、コンピュータによる出力では、本来、位置がずれることはありえない。人間が社印を押した可能性が極めて高い。

筆者注:鹿児島テレビの反論は、10月18日付け記事を参照にしてください。

 

正常な放送確認書の例として、次の画像を紹介しよう。

 

◇公開質問状

筆者は、本日、次の内容の公開質問状を送付する。

【公開質問状】

同封しましたのは、貴社が2015年1月6日に発行された2枚の放送確認書です。以下の点について教えてください。

1,社印の位置が1ミリほど左右にずれている理由。

2,異なる放送確認書の発行番号が同じになっている理由。

3,貴社が博報堂を通じて制作されたCMの広告主を公開してください。