1. 疑惑だらけの内閣府から博報堂ルートで4年間に64億円の新聞広告、本日発売の『紙の爆弾』

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2017年06月07日 (水曜日)

疑惑だらけの内閣府から博報堂ルートで4年間に64億円の新聞広告、本日発売の『紙の爆弾』

本日(7日)発売の『紙の爆弾』に筆者(黒薮)が寄稿している。タイトルは「首相広報紙となった新聞、『読売を読め』発言の裏側』。

日本の新聞が相対的に政府広報に近くなる傾向がある背景を、記者個人の私的な問題(職能や意欲)とは別の観点から分析したレポートである。新聞のビジネスモデルそのものの中に客観的な原因があることを指摘している。

このレポートで特に強調した点は、広告代理店の負の役割である。メディア黒書で紹介してきたように、政府広報の場合、内閣府と新聞社の間に
広告代理店を介在させることで、莫大な金額を新聞社へ送り込むシステムが構築されている。この実態が徐々に明らかになってきた。

この方法で2012年度から2016年度までの4年間だけで、約64億円の国家予算が、博報堂ルートで新聞社に流れ込んでいる。しかも、この64億円の請求書は、インボイスナンバーも日付も外してあり、コンピューターと連動した会計システムとは別の次元で経理処理されてきた疑惑があるのだ。当然、会計監査やシステム監査を逃れてきた可能性もある。

当然、これについては会計検査院も調査すると予測される。現在、筆者は審査要を申し立ている。

 

【参考記事】内閣府だけで4年間で約64億円、インボイスナンバーを外した博報堂の請求書