2014年11月度のABC部数、読売は年間で66万部減、朝日は48万部減
2014年11月度における新聞のABC部数が公表されている。わたしが注目していたのは、読売新聞と朝日新聞の部数増減だった。
まず、読売新聞のABC部数は、1年でどの程度変動したのだろうか?
2013年11月度部数:1000万7440部
2014年11月度部数:934万5155部
対前年同月差:66万285部減
ちなみに読売のウエブサイト「数字で見る読売新聞」は、現在(2015年1月15日)の時点でも、2013年11月の数字「1000万7440部」を表示している。「読売1000万部」へのこだわりのようだ。
これに対して朝日新聞の内訳は次の通りである。
◇朝日新聞のABC部数
2013年11月度部数:752万474部
2014年11月度部数:704万2644部
対前年同月差:48万4830部減
両社とも大きく部数を減らしている。
社会的な要因としてインターネットの普及が背景にあると思われるが、新聞の公器性という観点から見れば、新聞社の幹部が安倍首相と飲み食いを重ねるなど、ジャーナリズム集団として、あるまじき行為を繰り返していることが、新聞そのものの信用を失墜させている可能性が高い。読者はすでに腐敗を見抜いている。
なお、ABC部数は、新聞の発行部数を示す数値なので、必ずしも発行された新聞がすべて配達されているとは限らない。搬入される新聞の約60%が「押し紙」だったケース(毎日新聞・蛍ケ池販売所。2006年12月の例)もある。
【訂正】
14日付けの記事で、衆院選で139人の候補者を推薦した団体の名称を日本新聞協会と表記しましたが、日本新聞販売協会(日販協)の誤りでした。日本新聞協会に対して謝罪します。