滋賀医科大病院事件、17日に被告の河内教授と成田准教授が出廷
滋賀医科大病院の患者4人が、説明義務違反で泌尿器科の河内明宏教授と成田充弘准教授を提訴した裁判の本人尋問が17日に行われる。午前中に原告の4人の患者が、午後に被告の2人の医師が証言台に立つ。
この事件は泌尿器科の河内教授らが前立腺癌に対する小線源治療を計画し、みずからに小線源治療の経験がないことを患者に隠したまま計画を進めたというものである。手術の段階になって計画への参加・協力を、この分野のエキスパートである岡本圭生医師に要請した。
しかし、岡本医師は手術対象になる患者の事前診察(プレプラン)が許可されなかったうえに、執刀者の成田医師の手技(未経験)を疑問視して計画を断念させた。
裁判では、河内医師と成田医師による説明義務違反の有無が争点になっている。ところが岡本医師に敵意を燃やす被告らは裁判の中で、岡本医師に対する批判に終始している。争点とは関係がなにもかかわらず、岡本医師を誹謗中傷する文書を多量に提出している。12月末での岡本医師の解雇も決めている。
■滋賀医科大学医学部付属病院で発覚した患者モルモット未遂事件――患者を守るために体を張ったスーパードクターに対する組織的報復(事件の概略)