横浜副流煙裁判に見るTwitterの社会病理、匿名で藤井夫妻を攻撃、顔のイラストを掲載して「妻の敦子氏がかなりのスモーカーズフェイス」
Twitterが人間性を豹変させる珍現象が近年、水面下の社会問題になっている。分別や常識を十分にわきまえているはずの著名な弁護士や政治家が、ネット上の批判に対して逆切れして、SNS上で暴言を吐いた例は数知れない。わたしも、暴力路線を走る反差別運動の弁護士から、品性のない言葉を浴びせられたことがある。
「今夜もレイシストをやつけて酒がうまい」とか。
わたしはそのこと自体は、それほど問題視しない。匿名ではなく、実名を明かした上で、相手を批判しているからだ。言論は自由闊達であるべきだし、自分にも反論する手段があるからだ。
ところが問題は、自分の名前を隠して相手を一方的に誹謗中傷するケースだ。しかも、攻撃のターゲットとなる人のSNSをブロックしているとなると一層たちが悪い。(上写真)
最近、判明した典型的な例を紹介しよう。横浜副流煙裁判の被告の連れ合いである藤井敦子さんに対する「Rodents@derolonghi3」という匿名人物からの次のツィートである。
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藤井家の防音室の構造は知らないが、空気循環がなければ喫煙で一酸化炭素中毒になる前に窒息死。
妻の敦子氏がかなりのスモーカーズフェイスなんだが、副流煙によるものなのか?
団地の人々が藤井家からタバコの煙がでているのを目撃し噂になるくらいで、1〜2本しか吸っていないというのが疑わしい。(午前3:41 · 2021年10月25日)
顔面だけでなく部屋も物語っているな。壁のタイルもヤニで黄ばんでいる。
換気扇回してタバコ吸ってるんだろう。排気された煙は隣近所の家にまき散らされる。
白い煙が出ているという目撃証言と一致する。 (午前8:37 · 2021年10月31日)·
次の3点が藤井敦子さんがヘビースモーカで近隣に迷惑をかけているという事実を摘示している。
敦子さんを「スモーカーズフェイス」であると述べた上で、 「スモーカーズフェイス」のイラストを使いながら、それがどのようなものであるかを説明している。
また、「顔面だけでなく部屋も物語っているな。壁のタイルもヤニで黄ばんでいる」と書いている。
さらに「排気された煙は隣近所の家にまき散らされる。白い煙が出ているという目撃証言と一致する 」とまで述べている。
いずれも事実ではない。
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わたしは匿名の主が、「内弁慶」ではないかと想像する。公の場では、自分の意見を表明できない。そこでこのような陰険なかたちで攻撃を開始したのだろう。
しかし、かりに藤井さんがSNSのプロバイダーに対して、「Rodents@derolonghi3」の身元を公開するように求めて裁判を起こせば、過去の判例からすれば、藤井さんが勝訴する。身元は簡単に判明する。その後、名誉毀損裁判を起こさないまでも、少なくとも「Rodents@derolonghi3」の実名は公表できる。
わたしも含めて、藤井さんの裁判を支援したグループは、喫煙を奨励しているわけではない。分煙は常識という見解で一致している。問題にしているのは、横浜副流煙裁判の原告が根拠のない事実、あるいはフェイクサイエンスを根拠にして、藤井さん夫妻に対する金銭請求(4518万円)を起こした事実である。
藤井さんはツイッターではなく、NOTEで「Rodents@derolonghi3」さんに対する反論を展開している。次の記事である。
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(1)Rodents@derolonghi3に告ぐ~デマ発言の削除要求
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なお、メディア黒書は、これまでSNSの社会病理に関する記事を多数掲載してきた。次のリンクを参考にしてほしい。