1. 九月の祝祭

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2026年09月10日 (木曜日)

九月の祝祭

Fiesta de Septiembre)優れた教育制度も持つ国、キューバ。米国による経済封鎖の下で新学期を迎えた「島」からの現地報告である。

 

執筆者:セサル・ゴメス・チャコン

9月1日、キューバは、毎年この時期になると繰り返されるおなじみの光景とともに朝を迎えた。制服姿でリュックを背負った子どもや若者たちが、思い思いの表情で学校へと向かっていく。今日、100万人を超える児童・生徒・学生が教室に戻り、2026~2027年度の新学期を迎えた。

厳しい一年になるだろう。物資の不足やさまざまな制約は、すでに日々の暮らしの一部となっている。ワシントンやマイアミからは、キューバの人々を締めつけようとする圧力が続いている。だが今、むしろ息苦しい思いをしているのは、海の向こうの一部の層かもしれない。

◆キューバの学校が再び扉を開いた

こうした光景は、国中のいたるところで見られる。

近所の学校へはじめて登校するわが子の手を引く母親。子どものリュックを背負い直してやる父親。夏休みを終え、久しぶりに再会し、笑いながら連れ立って歩く若者たち。自転車や公共交通機関、あるいは新しい電動バイクを使って、朝早く学校にやって来た学生たち。

同じような光景が、「島」の各地に広がっている。そして、そこには誰もが加わることができる。キューバの教育は、家柄や肌の色、家庭の経済状況によって子どもたちを分け隔てることがない。すべての人々に開かれた無償の教育だからだ。

一般の学校だけではない。特別な教育的支援を必要とする子どもたちが、一人ひとりに応じたケアやサポートを受けられる特別支援学校もある。

スポーツ学校もある。そこでは若者たちが努力と規律を重ねながら、その才能を磨いている。スポーツを人々の楽しみであると同時に権利でもあると考えるこの国で、未来のチャンピオンを目指す若者たちだ。

芸術学校もあり、大学レベルの教育機関もある。キューバは、音楽、ダンス、演劇、映画など、さまざまな分野で優れた芸術家を生み出してきた国でもある。

さらに、語学や医学を学ぶ学部、農業系の大学など、さまざまな教育機関がある。そのすべてが、この国の未来へと続く同じ道の一部である。だからこそ、この日の朝には、どこか祝祭のような雰囲気が漂っているのだ。

本当に伝えるべきニュースは、ここにある。ワシントンが進める経済封鎖よって大きな困難に直面しているにもかかわらず、それでも今日、100万人の学生たちがキューバの教室へと戻ったのだ。

◆未来に希望を持つための、100万を超える理由

そしてこの光景は、ワシントンから繰り返し「キューバは破綻国家だ」とか、「失敗した国だ」と主張する人々に対する、何よりの答えなのかもしれない。

ドナルド・トランプやマルコ・ルビオは、聞く側がうんざりするほど、何度でもその罵倒を繰り返せばいい。だが、この朝、キューバが示したのはまったく別の光景だった。

キューバでも特に人口の多い地域の一つ、たとえばハバナのラ・ビボラ地区で早朝に撮影された写真を見れば、それはよくわかる。どんなレッテルを貼ろうとも消すことのできないものが、そこにはある。それは、未来を自分たちの手で築こうとする意志だ。

この日のキューバには、多くを語る必要はなかった。いつものように9月の朝を迎え、新しい学年が始まった。ただそれだけだ。その光景そのものが、何より雄弁に事実を物語っている。

世界のどこかでは、思いどおりに物事が運ばず、苛立ちを募らせている人たちもいるのだろう。だが、この反骨精神に満ちた島では、未来への希望を祝うように、人々の笑顔があふれている。

執筆者:セサル・ゴメス・チャコン (César Gómez Chacón)
キューバのジャーナリスト、代表作にアンゴラ内戦を取材した『Cuito Cuanavale. Viaje al centro de los héroes(クイト・クアナバレ――英雄たちのただ中へ)』

Fuente:https://www.cvi.icrt.cu/fiesta-de-septiembre/