1. 究極の敵、「ナルコ」ルビオと魔女狩りの復活

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2026年08月13日 (木曜日)

究極の敵、「ナルコ」ルビオと魔女狩りの復活

米国務省が公表したキューバに関する文書は、キューバを米国や「西洋文明」に対する国際的な脅威の中心として描き、国内の宗教団体や労働組合、研究者、左派組織などにも疑いの目を向けている。そこに見えるのは、証拠よりも疑惑を積み重ね、敵を作り出す「魔女狩り」の論理だ。マルコ・ルビオ国務長官の影響が色濃いこの文書は何を狙っているのか。なお、マルコ・ルビオを皮肉った「ナルコ」とは、麻薬取引者を意味する。

 

執筆者:セサル・ゴメス・チャコン

アメリカによるキューバへの長い攻撃の歴史を知る人々にとって、国務省が最近公表した文書と、その不合理で執拗な反キューバ・キャンペーンは驚くべきものではない。

その一方で目を引くのは、100ページを超える文書全体に表れている政治的な執着の強さである。その中では、キューバが、米国と、文書の執筆者たちが「西洋文明」と呼ぶものに対する巨大な国際的陰謀を動かす中心的な存在として描かれている。。

その主張は、国務長官のマルコ(ナルコ)・ルビオが就任以来繰り返してきた発言を、ほとんどそのまま再現したものである。情報機関の報告、イデオロギー色の強い意見、個人ブログへの言及、学術的な厳密さに乏しい新聞記事などを組み合わせたこの文書には、ルビオの影響が容易に見て取れる。そこでは、キューバは60年以上にわたって封鎖を受けてきた国としてではなく、世界最大の軍事大国に対する戦略的脅威として描かれている。

その目的は、現実を理解することではなく、敵を作り出すことにあるように見える。

◆証拠よりもプロパガンダ

キューバの知識人ホセ・エルネスト・ノバエス・ゲレーロが最近の分析で指摘したように、この文書は非常に偏った情報源の選択に基づいており、アメリカ政府によるキューバへの攻撃の歴史については意図的に触れていない。経済戦争、アメリカ領内から組織されたテロ行為、侵攻、破壊工作、襲撃、生物を利用した攻撃、あるいは著名な反キューバ・テロリストたちを数十年にわたって保護してきたことについての言及は一切ない。

その一方で、キューバの治安機関による活動はすべて、アメリカに対する攻撃的な行為として描かれている。継続的な敵対政策に直面し、自国の主権を守る必要に迫られた国の対応として扱われることはない。

この矛盾は明らかである。アメリカ政府は長年、キューバを自国の経済さえ維持できない「破綻国家」と表現してきた。しかし現在は、その同じ国がアメリカの最高権力機構にまで入り込み、政治組織を動かし、社会運動を操作し、公民権を求める運動を方向づけ、歴史上最大の軍事大国に対抗できる広大な国際ネットワークを組織していると世界に信じさせようとしている。

■マッカーシズムの再来

この文書でおそらく最も懸念される点は、その攻撃対象がキューバだけに限られていないことである。実際には、アメリカ国内の宗教団体、社会運動、労働組合、研究者、知識人、左派の団体にも対象が広がっている。その多くは、キューバとの関係や交流があることを理由に名指しされている。

その手法は、考え方が違うというだけで外国の利益のために活動していると非難された、マッカーシズムの最も暗い時代を思い起こさせる。

これは偶然ではない。歴史が示しているように、政策が失敗すると、その責任を負わせる相手が必要になる。そして証拠が不足していれば、疑わしい人物や団体のリストが作られ、疑惑が広げられ、恐怖をあおるキャンペーンが始まる。

皮肉なことに、キューバ革命を悪く描こうとする中で、この文書自体が、アメリカの多くの論者が何十年にもわたって否定しようとしてきた歴史的事実を認める結果になっている。それは、キューバが単なるソ連の衛星国ではなく、独自の国際政策を持つ主体だったということである。

◆地ならし

この文書を単なるプロパガンダとして見るべきではない。実際には、はるかに広範で危険な政治戦略の一部となっている。

まず一つの物語を作り、その後、それを事実として定着させようとする。相手の能力を誇張し、意図を決めつけ、相手を悪者として描き、国家、さらには世界の安全保障に対する脅威へと変えていく。こうして新たな制裁を正当化し、封鎖を強化し、外交的孤立を深め、直接的な軍事攻撃を含む、より攻撃的な行動を正当化するための条件を整えていく。

これは新しい手法ではない。アメリカは世界各地で軍事介入を行ったり、政権交代を目指す政策を実施したりする前に、この手法を繰り返し用いてきた。あまりにも多くの場合、嘘が侵攻の前触れとなってきた。

◆嘘が爆弾への道を開こうとするとき

ルビオ氏の影響のもとで作られたこの文書は、事実を説明するのではなく、事実を恒常的な対立という政治的方針に合わせようとしている。証拠によって人々を納得させるのではなく、偏見を定着させようとしている。キューバを理解しようとしているのではなく、キューバを都合のよい敵にする必要があるのである。

戦争は最初のミサイルが落ちたときに始まるのではない。それよりずっと前に、脅威が作り出され、歴史の事実が捏造され、ある国の人々が悪者として描かれ、嘘が国家政策になった時点から始まっている。このような文書は、単なる官僚的な文書ではない。キューバへの圧力をさらに強めることを正当化し、より深刻な対立を世論に受け入れさせるための仕組みの一部である。

しかし、隠すことのできない現実がある。キューバは60年以上にわたり、侵攻、テロ、破壊工作、経済封鎖、偽情報キャンペーン、その他あらゆる圧力に耐えながら、独立を手放さなかった。そのため、このパンフレットが物語っているのは、キューバについてというより、それを書いた人々についてである。結局のところ、そこから見えてくるのは、ハバナから生まれたとされる脅威ではない。自らの失敗を正当化するために敵を作り出す必要のある政策が、今も続いているということである。

なぜなら、真実が政治の妨げになるとき、この「真の破綻国家」の国務長官は、後にトランプがどのような行動を取ろうとも、それを正当化できるよう、まず嘘を書くことを選ぶからである。

 

執筆者:セサル・ゴメス・チャコン (César Gómez Chacón.)
キューバのジャーナリスト、代表作にアンゴラ内戦を取材した『Cuito Cuanavale. Viaje al centro de los héroes(クイト・クアナバレ――英雄たちの中へ)』

Fuente:https://www.cvi.icrt.cu/el-enemigo-perfecto-narco-rubio-y-el-regreso-de-la-caceria-de-brujas/