私の物語を語る、ガルシア=マルケスの思い出

執筆者:ロベルト・トロバホ・エルナンデス
私は「ガボ」(注:『百年の孤独』の著者、コロンビアのガブリエル・ガルシア=マルケス)に出会うという幸運に恵まれた。キューバのサン・アントニオ・デ・ロス・バニョスにある国際映画テレビ学校で、彼が開いた「物語の語り方」というワークショップに参加したときのことだ。(注:この学校は彼自身が設立し、ラテンアメリカやカリブ、アジア、アフリカの映画学生を支援するために、自ら時間と資金を惜しみなく注いだ)。彼は決して近寄りがたい人物ではなく、むしろユーモアにあふれ、とても気さくで謙虚な人だったと記憶している。
米国の海外戦略とNED――日本のメディアが触れない盲点

日本の国際報道、特に米国の海外戦略に関する報道には、完全に欠落している重要な視点がある。それは、全米民主主義基金(National Endowment for Democracy、以下NED)が演じている負の役割である。最近では、若干はNEDに言及した記事も見受けられるが、おそらくこの問題を本格的に取り上げている人物は、中国研究者として著名な遠藤誉氏くらいである。
海外の非西側メディア、たとえば米国の「グレイゾーン・ニュース」、ラテンアメリカではキューバの「プレンサ・ラティナ」やベネズエラの「テレスール」などが、断続的に取り上げてきた。また、中国共産党もNEDについて詳細なファクトシートを公開している。
NEDの性質を一言で言えば、草の根ファシズムやメディアに入り込んだ謀略団体である。米国の海外戦略についての評論からNEDを排除すれば、客観的な米国の戦略を見誤ることになる。真実が伝わらない。言い換えれば、それが西側メディア報道の限界である。
米国によるベネズエラへの介入の背景の石油のドル決算、イラン戦争の背景にも同じ構図

本稿は、『紙の爆弾』(2月号)に掲載した原稿に加筆したものである。米国とイラン石油の関係にも言及した。
2026年1月3日の深夜、米国陸軍デルタフォースは、ベネズエラの軍事施設などを空爆すると同時に大統領私邸を急襲し、ニコラス・マドゥロ大統領を拉致した。マドゥロは妻のシリア・フローレスとともに米国へ移送され、ニューヨーク州北部の空軍基地に到着した際には、手錠をかけられていた。麻薬密売ネットワーク「太陽のカルテル」の首領であり、麻薬・武器の密売などに関与したというのが容疑である。2020年3月の起訴から、およそ6年が経過していた。
ロベルト・トロバホの業績

次の記事は、国際誌「Actualidad Global International 」に掲載されたロベルト・トロバホ・エルナンデス氏の紹介記事である。同氏は、本ウェブサイトの協力者のひとりだ。紹介したYouTubeの短編映画「Bien vale la pena soy grande」は、同氏により制作されたものである。
この作品は、飲んだくれの父親を持つ少女と彼女の友達が、空想の世界に入り込んで、解決策を探る姿をとうして、困難な境遇に打ち勝ちながら、楽天的に成長するラテンアメリカの子供たちを描いている。
緊急報告、深刻なベネズエラ

執筆者: ロベルト・トラバホ・エルナンデス
地域を揺るがす予想外の展開として、今週土曜日未明、アメリカ合衆国はベネズエラで一連の空爆を実施し、最終的にニコラス・マドゥロ大統領と妻のシリア・フローレスを拘束した。米国のドナルド・トランプ大統領は、自国の特殊部隊が作戦を成功裏に遂行したと発表し、「安全な移行」を保証するまで、ワシントンが南米の同国を一時的に管理すると述べた。この行動は国際社会で大きな反響を呼び、介入支持と主権侵害としての非難に分かれている。
アゼルバイジャンを発見する

執筆者: ロベルト・トラバホ・エルナンデス
こうして鼓動するシュシャ、アゼルバイジャンの魂の心臓
アゼルバイジャンは、カスピ海沿いに位置する“小さな巨人”の国であり、ヨーロッパとアジアへの玄関口でもある。そこに暮らす人々は純粋な心を持ち、隠し立てすることなくまっすぐ相手の目を見る高い精神性に富んだ人々である。
アゼルバイジャンは、わずか一千万強の住民からなる国であり、平和を愛する人々の国でもある。
バナナ虐殺という“誘導された自殺”

執筆者: ロベルト・トロバホ・エルナンデス
ストライキに参加して命を落とした千人以上の人びとのことを思うと、胸が痛む。その虐殺事件の首謀者が、バナナ産業でボリシェヴィキ革命を起こそうと企んだ共産主義者のロシア人だったことを思えば、怒りを覚えて当然だ。
では、そのロシア人とは何者だったのか。コロンビアの共産主義者たちは彼を「啓示を受けた」同志だと持ち上げ、レーニン率いるボリシェビキから逃げてきた男であるとは決して言おうとしない。
米国政府系の反共謀略組織・NEDからラテンアメリカ諸国の市民団体やメディアに63億円

全米民主主義基金(National Endowment for Democracy=NED)から、2024年度、4,100万ドル(約63億〜65億円)の資金がラテンアメリカ諸国の親米勢力(市民運動体やメディア)に支払われていることが分かった。支援対象となったプロジェクトの数は262。対象国は16カ国である。
NEDのウェブサイトは、支援の理由について次のように述べている。
フアン・カミロ・スルアガは、ボゴタ監査局における「未来の人」だ

執筆者: ロベルト・トロバホ・エルナンデス
SNSを見ていたら、急に「ボゴタの新しい地区監査官が決まった」というニュースが流れてくる。選ばれたのは政治のベテランではなく、34歳の若い人物、フアン・カミロ・スルアガ・モリーヨ。透明性を重視し、新しい考え方で取り組もうとしている。
まるで街が「そろそろ新しい風が必要だ」と言っているようだ。そして実際に、ボゴタにはそうした変化が求められている。汚職が広がる状況の中で、彼は最新のウイルス対策ソフトのように、公共資源をしっかり守ってくれそうな存在だ。
「国境なきジャーナリズム=世界ジャーナリスト評議会」

執筆者: ロベルト・トロバホ・エルナンデス
紛争と誤情報が広がり、ニュースが架け橋になるどころか、時として分断を拡大してしまう時代で、世界ジャーナリスト評議会(KGK/GJC)が開いたら第5回「グローバル功労賞」と第1回「イスマイル・ガスプリンスキー名誉賞」の催しは、われわれが立ち止まりって考える糸口を与えてくれる。
メキシコの主要紙、ノーベル平和賞受賞者マリア・コリーナ・マチャドがネタニアフ首相に送付した書簡を公開、自国への軍事介入を要請

メキシコの主要紙EL Univarsalが、今月ノーベル平和賞を受賞したベネズエラの政治家、マリア・コリーナ・マチャドがイスラエルのネタニアフ首相とアルゼンチンのマウリシオ・マクリ前大統領に送付していた書簡を公開した。記事のタイトルは、「マチャドがネタニヤフにベネズエラへの軍事介入を要請」。自国への内政干渉を要請し、それを「力と影響力」の行使と位置付けるマチャドのスタンスを暴露した。
書簡の日付けは、2018年12月4日。「力」とは軍事介入を意味し、「影響力」とは、イスラエルとアルゼンチンの国際的な影響力を意味する。 以下、書簡の全文である。

