私の物語を語る、ガルシア=マルケスの思い出

執筆者:ロベルト・トロバホ・エルナンデス
私は「ガボ」(注:『百年の孤独』の著者、コロンビアのガブリエル・ガルシア=マルケス)に出会うという幸運に恵まれた。キューバのサン・アントニオ・デ・ロス・バニョスにある国際映画テレビ学校で、彼が開いた「物語の語り方」というワークショップに参加したときのことだ。(注:この学校は彼自身が設立し、ラテンアメリカやカリブ、アジア、アフリカの映画学生を支援するために、自ら時間と資金を惜しみなく注いだ)。彼は決して近寄りがたい人物ではなく、むしろユーモアにあふれ、とても気さくで謙虚な人だったと記憶している。
ガボは常に寄付を行っていたが、それを誇示することはなく、あくまで控えめな姿勢を貫いていた。サン・アントニオの国際学校だけでなく、新ラテンアメリカ映画財団(彼のおかげで多くの若い映画制作者が夢を実現しました)や、イベロアメリカ新ジャーナリズム財団とのかかわりもその証だ。この財団はワークショップを開催し、才能あるジャーナリストに奨学金や賞を与えている
またガボは、自ら前面に立つことを好む人ではなかった。彼がメキシコに亡命したのも、自ら望んだ結果ではなく、フリオ・セサル・トゥルバイ・アヤラ政権下での出来事が原因だった。彼はガボをM-19への資金提供者だと非難したが、その事実は証明されることもなく、実際にそのようなことはなかった。ガボがコロンビアに住めなかったのは、祖国を愛していなかったからではなく、そうすることが許されなかったからだ。それでも彼は日々、愛するコロンビアに思いを馳せていた。その想いは常に彼の胸の中にあり、私たち――ガボから学ぶ機会を得た者たちに――幾度となく語ってくれた。たとえ私のように、ほんの数時間を共にしただけであっても……それは決して忘れることのできない、かけがえのない時間だった。
筆者紹介
ロベルト・トロバホ・エルナンデス。
世界ジャーナリスト会議(WJC)ラテンアメリカ・カリブ地域ディレクター、AL PRESS代表(CEO)
