1. トランプの敗北:世界的な強権支配の終わりの始まりか?

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2026年11月05日 (木曜日)

トランプの敗北:世界的な強権支配の終わりの始まりか?

ハバナから早々に第一報が届いた。トランプ大統領の大敗をキューバはどう見ているのか。--民主党による上下両院の奪還は、米国の介入政策にさらされてきた中南米諸国やキューバにも変化の可能性をもたらす。ただし、米国の経済・軍事力は依然として強大であり、トランプの影響力低下を楽観視すべきではない。

 

執筆者:セサル・ゴメス・チャコン

予想されていたこととはいえ、歓迎すべき結果だ……

11月3日に行われた米国の議会選挙で、共和党は大敗を喫した。これは単なる選挙での敗北以上の意味を持つ。何よりも、ドナルド・トランプに対する警告である。強権的で権威主義的な手法によって国を統治しようとするトランプの権力構想が、米国内で壁にぶつかり始めたことを示している。

米国の中間選挙の結果は、トランプ政権にとって新たな不確実性の時代の始まりを意味する。一方、米国民にとって、また世界各地で支配的な政策や帝国主義的な傲慢さ、極右勢力の台頭に抵抗している人々にとっては、希望をもたらすものとなった。

民主党が下院と上院の両方で多数派を取り戻したことは、ほぼ絶対的な権力を行使しようとするホワイトハウスの思惑に大きな打撃を与えた。今回の結果は、米国社会の幅広い層に不満が広がっていることを示している。また、対立を政治手法とし、脅しを政策の手段としてきた政権に対して、議会などの制度を通じて権力を抑制する可能性が開かれた。

今回の選挙が持つ意味は、米国内にとどまらない。いわゆるモンロー主義に基づく米国の攻勢にさらされているラテンアメリカとカリブ海諸国にとっても、今回の結果は希望を持って受け止める理由となる。

ワシントンと歩調を合わせ、トランプとその支持勢力の後ろ盾によって政治的な立場を維持してきた政権は、今後、これまでより厳しい状況に直面する可能性がある。共和党の敗北によって、米国による介入政策や外交的圧力、地域諸国を従属させようとする戦略に対する議会の支持は弱まることになる。また、国家主権や地域統合、社会正義を掲げる進歩派勢力にとっても、新たな可能性が生まれる。

ただし、今回の結果をもって、米国の帝国主義的な支配体制が完全に崩壊したと考えるのは甘い。米国の経済力、軍事力、メディアを通じた影響力は、かなりの部分がそのまま維持されている。また、ワシントンの外交政策は、議会の多数派だけで決まるものでもない。

 

◆キューバは何も期待していないが、今後の動きを注視している

しかし、キューバにとって今回のニュースは特別な意味を持つ。

この10年以上、ドナルド・トランプとマルコ・ルビオは、キューバに対する組織的な敵視政策を進める中心人物となってきた。両者は経済封鎖を強化し、強制的な措置を推進するとともに、経済的にキューバを追い詰めることで、わが国民を屈服させようとしてきた。

今回、両者を支持する議員たちが敗北したことで、こうした政策を続けることが難しくなる可能性がある。また、時代遅れで不当な政策の終結を求める新たな声が、影響力を持つ余地も生まれるかもしれない。

これは、他国の選挙結果に私たちの希望を託すということではない。キューバは、自国の運命がワシントンで決められるものではないことを、これまで示してきた。重要なのは、世界を支配しようとする勢力の権力に少しでも亀裂が生じれば、それが平和や国家主権、そして人々の解放に向けた機会となり得ると認識することだ。

共和党の敗北によって、トランプによる世界的な強権支配が終わるわけではない。しかし、それはトランプの衰退の始まりになるかもしれない。権力を握る側が、これまでのような確信を持てなくなれば、責任を問われずに好き勝手なことができる状況にも、亀裂が入り始める。

ただし、注意が必要だ。そこには目には見えない「危険」という警告の看板が立っている。

執筆者:セサル・ゴメス・チャコン (César Gómez Chacón)
キューバのジャーナリスト、代表作にアンゴラ内戦を取材した『Cuito Cuanavale. Viaje al centro de los héroes(クイト・クアナバレ――英雄たちのただ中へ)』

Fuente: La derrota de Trump: ¿el principio del fin de una tiranía mundial?