1. 自民党内部文書が示す「しばき隊」利用戦略、「大声をあげていたのは自陣営側の人間」

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2026年08月07日 (金曜日)

自民党内部文書が示す「しばき隊」利用戦略、「大声をあげていたのは自陣営側の人間」

写真出典:選挙ドットコム

筆者は、先の衆議院選挙で落選した自民党の杉田水脈氏が、しばき隊による「落選運動」を逆手に取って、支持拡大を図ろうとしていたことをうかがわせる文書を入手した。この文書のタイトルは「第51回衆議院総選挙 総括報告」である。作成者は、水田氏の選挙運動を指揮した大阪市議である。同文書では、選挙敗因の一つとして、しばき隊への対応の失敗を挙げている。

「妨害に集まったプラカードを掲げた人達に囲まれるように自ら入り演説に立つ姿を、(注:杉田氏)自身の公式YouTubeで流した(地域支部からの要請で今は削除)。1月28日夜、塚本駅。なお、大声をあげていたのは自陣営側の人間であることを現地で確認した。」

同文書の記述からは、サクラを使ってまで、しばき隊と堂々と対峙している姿を演出することを意図していたとうかがえる。一種のメディアを使った戦略である。

「さらには、れいわ大石候補やシバキ隊へ敵意むき出しに本人が語る公式動画も流された」

「本来戦うべき相手の維新との対立姿勢が見えず、相手にもならないはずのれいわ新選組や共産党をはやし立てるばかりで、インターネット上の告知もシバキ隊を呼び寄せ、それと戦っている姿を演出するためのものとしか見えない状態であった」

結論として、同文書は、水田氏がしばき隊の暴力的な言動を逆手に取り、危険な現場に身を置きながら、暴力に屈せず正面から立ち向かう姿を演出することで、有権者の支持を集めようとする戦略を試みたが、失敗に終わったと総括している。この文書からは、自民党陣営がしばき隊を政治的な脅威というより、集票のための格好の材料として利用しようとしていたことがうかがえる。

一般の有権者は、罵声を浴びせたり、旗竿を振り回したり、地面に寝転がったりする人々に好感を抱きにくい。そのため、そうした相手と対峙する姿をアピールする戦略が成り立つと考えられていたのだろう。